ブレイクス界の最重要DJが、ついにフリークショウの幕を切って落とした!!

ティーンの頃からコンテスト荒らしのDJだったというマーティン・リーヴスが、クラフティ・カッツと名乗ってトラック制作を始め、すぐにファットボーイ・スリムに絶賛されることとなるダブ・プレート“Gimme The Funk”を世に問うた年からちょうど10年。プランプDJsら後続の活躍によってその界隈のブレイクビーツ作品が〈ニュー・スクール・ブレイクス〉と呼ばれるずっと前から、もはやそう呼ばれずともブレイクスへの認知が定着した現在に至るまで、フィンガー・リッキンやディープカットといった重要レーベルから作品をリリースしながら世界中のパーティーを賑わせてきた彼が、ついにファースト・アルバム『Freakshow』をリリースした。
一聴して80年代的なエレクトロ・ヒップホップの要素が色濃くなっているのは、昨今のシーンの流れに沿ったものであるのと同時に、彼自身がキッズ時代に夢中だった音へのルーツ回帰的な意味合いもあるようだ。そこに彼一流のセンスでソウルやファンクのフレイヴァーが散りばめられ、結果としてアルバム全体はすこぶる陽気でフリーキーでソウルフルな仕上がりとなっている。すでにシングル・ヒット中のティム・デラックスとのコラボ・トラック“Bass Phenomenon”などではアシュレイ・スレイター(フリーク・パワー!)をフィーチャーし、レプラゼントのダイナマイトMCやターンテーブリストのプライム・カッツ(スクラッチ・パーヴァーツ)、クラフティ・スキルズの相棒でもあるA・スキルズらによるパフォーマンスもフリーでフリーキーでフリーフォームなアルバムの楽しさを加速させるものだ。こういうトップDJがアルバムを作ると、ふだんの反動でリスニング志向が強くなったりすることもままあるが、ブレイクス界最高の権威を誇る〈Breakspoll Awards〉で今年も〈ベストDJ〉を受賞した彼だけに、期待を裏切ることはないとだけ言っておこう。ていうか、超楽しくてヤバイよ!!
▼『Freakshow』に参加したアーティストの作品を一部紹介。