MARLEY MARL 『In Control Volume 1』 Cold Chillin'/Pヴァイン(1988)
ジュース・クルーを率いて一時代を築いた大御所プロデューサーの初リーダー作。クルーの面々が熱いマイクリレーを繰り広げる大定番ポッセ・カット“The Symphony”を筆頭に、ファンキーな大ネタ使いとシンプルなビートにヤラレること間違いナシ!!(卯之田)
MASTERS OF CEREMONY 『Dynamite』 Strong City(1988)
この後ブランド・ヌビアンとして、またソロ・ラッパーとして大きく羽ばたいていくグランド・プーバが最初に在籍したユニット、通称MC'sの堂々たる傑作! 当時のNYモノらしいレゲエ風味の曲もあり、ジャジー・ジェイ直系ならではの冴えたビートが楽しめる。(轟)
MIKEY D & THE L.A. POSSE 『Better Late Than Ever』 MicSic(2006)
この後でメイン・ソースに加わるマイキーDのいたグループなのだが……89年リリース予定だったオクラ入り盤がよもやの正式リリースとは! クールなラップが駆け巡る“I Get Rough”などのシングルから未発表トラックまで、ポールCの職人技が光る名品だ。(轟)
THE ORIGINAL JAZZY JAY 『Cold Chillin' In The Studio Live』 Strong City(1989)
ブロンクスの聖地とも言える彼のスタジオから生み出された名曲の数々を収録したコンピ。メロウでソウルフルなネタをまさに〈調理する〉ようなDJプレイはいま聴いても実に新鮮。当時の輝きとその勢いをダイレクトに伝えてくれる一枚だ。(卯之田)
STEZO 『Crazy Noise』 Fresh(1989)
元はEPMDのダンサーだった小僧がポールCらの助力を得て作り出した、ミドル・スクールの代名詞的な大名盤! “Freak The Funk”や“To The Max”など、ジャケどおりのファンキー・チューンが目白押しな内容はダンサー出身者ならでは? 小気味良さに身体が動いちゃうよ。(轟)
BIG DADDY KANE 『Taste Of Chocolate』 Cold Chillin'/Pヴァイン(1990)
タイトルからしてエロい……プレイヤー系MCのパイオニアによる3作目。しかしそんな見た目のナンパな出で立ちとは裏腹に、ラップのスタイルはハードコアそのものでスキルも高い。特にBPM速めな快足チューンでのカッコ良さは圧倒的だ。(卯之田)
K-SOLO 『Tell The World My Name』 Atlantic/COLD SLAMMIN'(1990)
EPMDが率いるヒット・スクワッドの筆頭舎弟として名を馳せた勇者のデビュー作。ファンキーな“Spellbound”での幕開けからシャープな男気フロウが炸裂し、聴くだけで汗とドーパミンが異常分泌! “Real Solo Please Stand Up”はエミネムのアレの元?(轟)