ニューヨリカン・ハウスの超大物が、新たな展開を窺わせる充実の2タイトルをドロップ!
皆さん、ヴェガをご存知だろうか。12インチ・シングルなどをマメにチェックしている方ならすでにお馴染みでしょうが、そうでない方のためにご説明しますと、ケニー・ドープと組んだマスターズ・アット・ワークや、その別プロジェクトだったニューヨリカン・ソウルで活躍した後、近年はエレメンツ・オブ・ライフ・バンドを率いて活動しているあのルイ・ヴェガのレーベルなのです。ニューヨリカン(NY在住のプエルトリカン)として知られるルイの作風は、ラテン色が強く軽快で、ヒット曲“Elements Of Life”のように流麗な旋律を備えたものなど、自身の感性やルーツに忠実なもの。それが〈ルイらしい〉と形容される独特の作風になっているのです。
そんなルイのソロ・アルバム『Elements Of Life』以来ほぼアナログでのリリースだったヴェガですが、今回レーベル・コンピ『Vega Records Compilation Volume 1』と、彼の曲にたびたびフィーチャーされているアナネのアルバム『Louie Vega Presents Anane Selections』が同時リリースされました。Vやブレイズ、バー・サンバ、ラウル・ミドンらの楽曲を収録した〈ルイらしい〉コンピはファンならずともマストだし、アナネのほうはダンス・ミュージックに限定されないアーティスト主体の作品で、レーベルの新たな展開を予感させてくれます。