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第24回 ─ K-106

連載
SPOTLIGHT!
公開
2006/08/24   23:00
ソース
『bounce』 278号(2006/7/25)
テキスト
文/斉藤 ジョゼ

世界中の音楽をファンキーに料理! 無国籍グルーヴを体感しよう!!


 アルト・サックス、テナー・サックス、トロンボーンといった重心が低くブ厚い3本のホーンを武器に、ストリートから〈フジロック〉まで、いつだって観る人すべてを巻き込んで汗だくで踊らせてしまう大阪発のインスト・ファンク・バンド=K-106からニュー・アルバム『FUNK ORIENTA-RHYTHM』が届けられた。今作はタイトルが指し示すとおり、ファンクの黒いリズムと自身のルーツである東洋的なメロディーが絶妙に交じり合ったオリジナリティー溢れる仕上がり。力強く前を向いたピアノ・ソロが印象的なバラード“地平線”や、疾走する16ビートが心地良い“ROUTE 176”、そして暴れ馬のように攻撃的なホーンが血をたぎらせる“極東SAFARI”など振れ幅の広い楽曲が集まっている。また、ライヴハウスに機材を持ち込んで録音されたという表題曲はファンキー度が高めでライヴ感溢れる仕上がりに。コイツを聴けば生のステージを観て踊りたくなること請け合いだ。