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第4回 ─ 〈SUMMER SONIC 06〉予習ディスク・ガイド

第4回 ─ 〈SUMMER SONIC 06〉予習ディスク・ガイド(2)

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 06
公開
2006/08/03   21:00
更新
2006/08/10   23:16
テキスト
文/bounce.com編集部

8月13日(東京)に出演するアーティストの作品群

LINKIN PARK
『Live In Texas』
(2003)

  今夏行われた〈サマー・サニタリウム・ツアー〉の模様が早くもライヴ・アルバムとして登場。膨大な数のツアーやフェスティヴァルへの出演で鍛え上げられた彼らだけに、その圧倒的なステージングと存在感にあらためてライヴ・バンドであることを思い知らされる。本作はその集大成であり、現在のバンドの勢いをあますことなく収録した作品。またCD+DVDという、ほとんどライヴ・フルセットに近いヴォリュームに興奮!!(杉本 康雄 bounce 2003年12月号掲載)

MUSE
『Absolution』
(2003)

  圧倒的なスケール!──いつだってミューズの音を聴いたあとにはそう感じるのだが、今回のはケタ外れ。オーケストラを迎えた大作の予定が、不穏な世界情勢の影響を受けて超攻撃的なギター・サウンドに。鋭いギター・アタックと流麗なピアノ、ブ厚いリズム隊がビルドアップする演奏のテンションは、もはや他の追従を許さない。この美意識溢れる様式美ロックにドップリと浸ってください。(有馬 孝治 bounce 2003年11月号掲載)

MY CHEMICAL ROMANCE
『Life On Murder Scene』
(2006)

  ちょいゴスなルックスとエモーショナル&キャッチーな現代的パンク・サウンドで、熱狂的な信者を生み出し続けるマイ・ケミカル・ロマンス。本作はライヴ&デモ音源を収録したCDとDVDから成る豪華盤。しかもDVDは、2時間にも及ぶビデオ・ダイアリーとライヴ&プロモ・クリップ(メイキング付き)をギッシリ収録した計2枚! いまや全米でひとつの〈現象〉となっている彼らの生の姿を記録したお宝的作品だ!(粟野 竜二 bounce 2006年5月号掲載)

MASSIVE ATTACK
『Collected』
(2006)

  『Blue Lines』での衝撃的なデビューから15年、マッシヴ・アタックの活動を総括するベスト盤がついに登場する。注目はリード・シングルとなる新曲“Live With Me”。テリー・キャリアーが情感たっぷりに歌い上げたソウルフルな仕上がりは、彼らの歴史に名を残す新たな名曲の誕生だと言えるでしょう。リミックスや未発表曲を収録した2枚組のスペシャル・ヴァージョンもリリースされるので、コアなファンはそちらをどうぞ。(青木 正之 bounce 2006年4月号掲載)

DJ SHADOW
『Endtroducing...(Deluxe Edition)』
(2005)

  サンプリング・ミュージックの金字塔であるDJシャドウのファースト・アルバムが、レア曲満載の2枚組デラックス盤で再登場。リマスタリングが施された本編も素晴らしいが、イントロのギター・カッティングから胸が躍る“Number Song(Cut Chemist Party Mix)”や、テーマ曲(?)“Organ Donor(Extended Overhaul)”などのシングルB面曲がさらにヤバイ! 9年の歳月を経ても色褪せない革新性はまさにクラシック。(北野 創 bounce 2005年8月号掲載)

ARCTIC MONKEYS
『Scummy Man』
(2006)

  速い! 若い! アオい!の〈初期衝動御三家〉が揃い踏み! 最大にして最強の新人バンド、アークティック・モンキーズがDVDをリリースしました。この作品がまた、新人らしからぬ型破りっぷり。UK映画界の精鋭たちが“When The Sun Goes Down”からインスパイアされて製作した計20分、2話のショート・フィルムと、プロモ・クリップを収録しているのです。見どころはそのショート・フィルム! ストーリーのなかでところどころに流れる彼らの楽曲や、ちらほら現れるメンバーたち。単なるクリップ集とは一線を画したその中身は、一見どころか百見の価値アリです!!(馬場 亮 bounce 2006年5月号掲載)

LITTLE BARRIE
『We Are Little Barrie』
(2005)

  エフェクターを一切使わず、オーヴァー・ダブも極力避けたソリッドな3ピースのロックンロール・バンド──それだけならばどこにでもいる。しかし、単にストレートなだけじゃない。周到なアレンジによる奥行きと厚み、そして徹底的にロウなプロダクションの影には、オールド・スクールなロックやソウル、ファンクのマナーが随所に隠されている。こいつらの〈踊れるロック〉は時代遅れじゃない。一周回って先頭にいるのだ!(石田 英稔 bounce 2005年3月号掲載)

LADY SOVEREIGN
『Vertically Challenged』
(2005)


  名コンピ『Run The Road』にも収録された“Ch Ching”やストリーツのリミックスなどで支持を集めて……とか書くより、〈ジェイ・Zも見初めたUKヒップホップの最強ティーン〉のほうが通じやすくなってきつつある、噂のレディ・ソヴがやっとCDをリリース!! 今作は彼女のインディー時代を一望できる便利なミニ・アルバム+DVDのセット。超グライミーな鬼太ビートと剛胆でキレキレなフロウは熱いうちに喰らえ!(出嶌 孝次 bounce 2006年01-02月合併号掲載)

ACIDMAN
『イコールe.p.』
(2004)

  静かに淡々と流れるメロディー。それに反する抑えきれない鼓動の高まり。それはまるで、音楽のなかの秘められた熱に身体が反応しているかのよう。時にダイナミックに、時に消え入りそうに……。深い温かみを響かせる音は、このサード・アルバムにそっと生命を宿している。〈equal〉の世界で繋がれた作品を8月より3作連続でリリースしている彼ら。今作でさらにあらゆる世界と〈イコール〉で繋がっていくだろう。(高橋 典子 bounce 2004年10月号掲載)

NELLY FURTADO
『Loose』
(2006)

  カエターノ・ヴェローゾやベラ・フレックを招いた前作『Folklore』は郷愁を誘うルーツ指向の強い作品だったが、2年ぶりのサード・アルバムはデビュー時のフリーク性をそのまま発展させたような仕上がり。過去にも何度かコラボレート済みのティンバランド&デンジャがほぼ全曲を手掛けたこともあって、当然いままで以上にヒップホップ色は濃い。ただ、プリンスばりのキラキラしたシンセ使いにダンスホール風味を加えたような“Promiscuous”や、エレクトロ愚連隊ロック“Maneater”など、ティンバの仕事ぶりが(ニューウェイヴ気取りじゃなく)ダサ格好良いリアル80年代テイスト(?)を巧みに咀嚼しているあたりは、グウェン・ステファニーやピンクの近作にも通じる感じで凄く楽しい! 同郷の先達であるジョニ・ミッチェルを思わせるアコースティックな楽曲や、フアネスとの共演曲などの配置もカラフルで、バランスのいい傑作です。(高橋 玲子 bounce 2006年6月号掲載)

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