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第90回 ─ 3か月連続企画! ヤン富田の音楽意伝子の旅 ~第1回~

ヤン富田のことがもっとよくわかる、魅惑のキーワード集 ~80年代編

連載
360°
公開
2006/05/25   00:00
更新
2006/05/25   19:44
ソース
『bounce』 276号(2006/5/25)
テキスト
文/編集部

STEEL PAN
60年代末から音楽活動を続けてきたヤン富田が、ドラム缶を改造して制作されたスティールパンの演奏を始めたのは76年。83年には本場トリニダード・トバゴに渡り、同じ頃から多くの作品にスティールパン奏者として客演。88年にはヴァン・ダイク・パークスの初来日公演にも参加し、94年にはASTRO AGE STEEL ORCHESTRAのスティールパン作品『HAPPY LIVING』も制作するなど、ヤン博士を語るうえで外せない楽器です。

PITHECANTHROPUS ERECTUS
83年に東京・原宿に現れた、桑原茂一プロデュースによる伝説的なクラブ。ヤン博士はオープン当時から出入りしており、当時博士に師事していたDUB MASTER Xがミキシング・エンジニアを務めていたことでも知られています。なお、同クラブのハウス・バンド的存在だったのがMELON。

MESS/AGE
ヤン博士が制作総指揮を執った、いとうせいこうによる日本初のヒップホップ・アルバム。また、博士はいとうせいこう&タイニー・パンクスの86年作『建設的』にもソングライター/アレンジャー/プレイヤーとして参加。こちらには、日本ヒップホップの黎明期を象徴する名曲“東京ブロンクス”(ヤン冨田・作曲/アレンジ)などを収録。その他、FUNKY KING(中村有志)のプロデュースも手掛けており、シーンの形成を支えてきたのです。

DJ UNDERGROUND NO.1 CONTEST
高木完らが88年に設立したヒップホップ・レーベル、MAJOR FORCE主宰のDJコンテスト。ヤン博士は89年度の審査委員長を務めており、この時優勝したのがDJ KRUSH(特別賞はスチャダラパー)。

WATER MELON GROUP
PLASTICSを率いていた中西俊夫とヤン博士らが結成したグループ。MELONの別プロジェクトとして活動を始め、エキゾでアーバンな独自のスタイルを確立。マーティン・デニーのカヴァーも収録した84年作『COOL MUSIC』はいまも名盤と語り継がれています。また、このグループではスネークマンショーの83年作『ピテカントロプスの逆襲』にも参加。

ECHOES OF YOUTH
久保田麻琴のプロデュースで83年に制作されたコンピで、ヤン博士は2曲を提供。その他に収録されたのはWORLD STANDARD、ケニー井上など。

OTHER PRODUCE WORKS
プロデューサー/アレンジャー/スティール・パン奏者など、80年代から多彩な活動をしてきたヤン博士。小泉今日子、JAGATARA、藤原ヒロシ、ピチカート・ファイヴ、爆風スランプ、阿川泰子、細川ふみえなど、アンダーグラウンドなクラブ・シーンから歌謡曲まで、その幅広さには驚かされるばかり。また、数々のCM音楽の制作も手掛けており、あなたもどこかで博士のサウンドを耳にしているかも?