3か月連続となるヤン富田の作品リリース。その一発目となるのが、異なる名義による4曲が揃えられた『フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム2』だ。1曲目はDOOPEESによる新録曲“だいじょーぶ”で、いとうせいこう&タイニー・パンクスの名盤『建設的』収録曲のリメイク! ヤン博士のつま弾くアコギに乗ってキャロライン・ノヴァクが無垢な歌声を披露する、胸が締め付けられるポップ・ソングだ。2曲目の“フォーエバー・ヤング”は、いとうせいこう&高木完という盟友を迎えた(!!)NAIVESによる1曲で、天を舞うようなビートの上でいとうせいこう&高木完のラップともポエトリー・リーディングともつかない〈声〉が響く。3曲目はその改編ヴァージョン“フォーエバー・ヤン”、4曲目は聴いてからのお楽しみ“ソウ・デ・ヤンス”と、〈鬼才〉と言われがちな博士だけど、今作は彼が瑞々しいメロディーを紡ぐ素晴らしいソングライターであることを証明するものでもある。また今作と対になる形で「フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム1」なる書籍も登場。こちらには60年代から続く活動を振り返る過去のインタヴューやエッセイなどを掲載し、その音楽観の解読には必読の内容となっている。そして来月は……。