ポップスとクラシックの垣根がまだまだ高い日本において、サザンオールスターズや椎名林檎ほか、数多くのポップ・アーティストの作品に柔軟な感性と確かな技術を活かしたストリングスを提供してきたヴァイオリニスト=金原千恵子。彼女がみずからを表現すべく向かった先はダンス・ミュージックだった。
ブレイズらと共演した前作『Paradise』において、多種多様なビートとヴァイオリンの密なる融合を模索してきた彼女が、さまざまなハウスのトップ・クリエイターを迎えた今作『ST-RINGS OF LIFE』で提示しているのは、演奏者としての可能性を極める〈ストリングスと共にある豊かな音楽人生〉と言えるだろう。
▼金原千恵子の作品を紹介。