5月17日にリリースされた大滝詠一トリビュート・アルバム『Niagara Spring~Niagara Cover Special~』。本作は、季節を感じさせる作品を多くリリースしてきたNiagara Recordsへのオマージュとして、春夏秋冬各シーズンでリリースされる4枚のアルバムの第一弾〈Spring Edition〉です。bounce.comでは、このトリビュート・プロジェクトに参加してくれたアーティストを迎えた企画を、季節ごとにお送りいたします。まずは、アルバムに参加してくれたアーティストの中から、□□□(クチロロ)と永山マキ(モダーン今夜)さんの対談をどうぞ!
□□□(クチロロ)×永山マキ(モダーン今夜)対談
――まずは、お互いが大滝詠一さんの音源にどの程度触れてきたのかをお伺いできればと思います。
永山マキ(以下、永山):私は、はっぴいえんどはよく聴いていんたんですけれど、大滝さんの世界にはまだ触れたことがなかったんです。雰囲気とかリバーブ感なんかに漠然と瑞々しい音楽という印象は持っていたんですけれど……。
三浦康嗣(以下、三浦):僕らは前からファンでした。基本的にカヴァー・アルバムとかトリビュートにはあまり参加したくないんですけれど、大滝詠一だから参加した。それぐらい思い入れは強かったです。
――じゃあ、大滝さんに対してはどういうイメージを持っていました?
三浦:聴いていると、男気みたいなものを感じるんですよ。マッチョではないんだけれど、男受けする男というか、男友達から慕われるタイプというイメージです。
南波一海(以下、南波):なんか、コンプレックスがありそうなんだよね。
永山:大滝さんは男にモテそうな感じなんですか? 私は女性的な印象を持ったんだけれど。
三浦:それはすごいわかる。やんちゃっていうか、小学生で成長が止まっているような印象があるんです。自分たちで遊びを考えちゃうような小学生がそのまま大人になって、その延長を音楽でやっているような。もちろん、高度に洗練された音楽家だし、尊敬もしているんだけれど、根本的にそういう感じの人なんじゃないかと思っている。
――大滝さんの作品にはどの作品も少なからず遊び心が入っていますね。
三浦:そうそう。そこがやんちゃなんですよ。知的さも持っているけれど、知的の方向がインテリっぽくないのが好きなところです。
――永山さんが“雨のウェンズデイ”(試聴はコチラ!)を選んだ理由は?
永山:(LITTLE CREATURESの)栗原さんと相談して、私の質感や世界観を考えてこの曲を選びました。別れの予感を匂わせたような、スッキリしたようでいてちょっとだけ悲しい雰囲気の歌詞がすごいと思って。細かい詞の持っていき方とか、フレーズの雰囲気を私の歌で伝えようと何度も聴き込んだんです。
――□□□はどうして“Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba 物語”(試聴はコチラ!)を選んだんですか?
三浦:オファーが来たとき、〈春の曲〉を選んで欲しいという要望だった。でも(大滝さんの曲のなかに)春の曲があまりなくて。単純にわかりやすいという理由でこの曲になったんです。せっかく参加するんだから、多くの人に聴いてほしいし、重箱の隅をつつくようなことはしたくない。この曲はリズムがおもしろいんです。自分たちはリズムが得意ということもあるので、おもしろい解釈をすることができるんじゃないかなと思って。