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第88回 ─ セニョール・ココナッツと浮気なぼくら。今度の標的は……

300字では語れないYMO

連載
360°
公開
2006/05/18   19:00
更新
2006/05/18   20:39
ソース
『bounce』 275号(2006/4/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の三氏によって78年2月19日に……おだまり! それは歴史書のどこかに載ってるので、そちらをどうぞ! TR-808を用いた『BGM』(81年)などを残していることで〈テクノの元祖〉と呼ばれ、テクノ系のリミックスも量産されてきたYMOですが、ディスコとエキゾチカをコンピュータとシンセサイザーに投げ込んだチャンキーなテクノ(ロジー)音楽こそがその本質であって、実体はテクニカルなフュージョン・バンドだったはずです。つまり、人肌トロニカを聴かせるSKETCH SHOWはYMOの真逆を行ってるわけですね。そんなYMOだからして、LOW-IQ-01らによるバンド・サウンド主体だった『TRIBUTE TO YMO』や、といぼっくす(細野も客演)などのカヴァー解釈はまったく正しいんです。そして、またひとりカヴァー挑戦者が……。