LARRY LEVAN
ガラージからハウスへの過度期において、重要な役割を果たしたDJ、ラリー・レヴァン。NYのクラブ〈パラダイス・ガラージ〉でのプレイは、いまなお伝説だ。「あそこに行ったことがある仲間から、〈凄かった!〉っていう話をよく聞くよ。グレイトなゲイ・バーだったってね」(MC)。
VALERIE SOLANAS
サントラ『I Shot Andy Warhol』(Atlantic)
過激なフェミニズム活動の果てに、アンディ・ウォーホルを撃ったヴァレリー・ソラナス。その生涯を描いた映画「アンディー・ウォーホルを撃った女」では、ヨ・ラ・テンゴがヴェルヴェット・アンダーグラウンド役で登場している。サントラには彼らのほかに、ウィルコやペイヴメントも参加。
JOE MEEK
ジョー・ミークのボックス・セット『Portrait Of A Genius』(Castle)
〈イギリスのフィル・スペクター〉とも評される鬼才プロデューサー。実際は楽譜もろくに読めず、音痴だったらしい。にも関わらず、特異な音響センスを駆使して、トルネードス“Telstar”など数々のヒット曲を生み出した。最後はアパートの管理人を射殺、拳銃自殺を遂げる。
GERMS
US西海岸パンクの永久定番として、大きな影響を与え続けるジャームス。その後、ニルヴァーナ~フー・ファイターズへと渡り歩くパット・スミアや、ゴー・ゴーズを結成するベリンダ・カーライルもメンバーだった。本作は、ダービー・クラッシュの熱い叫び、グダグダな演奏がたっぷり詰まった編集盤。
太陽がいっぱい
こちらはニーノ・ロータのテーマ曲も有名な60年作。貧しい青年トム・リプリーが、富豪の友人を殺害して彼になりすます。2人の同性愛的なニュアンスも匂わされ、死と官能に満ちた演出が素晴らしい。ハイスミスは、このリプリーを主人公にした長編をシリーズ化していて、どれもが傑作!