満を持してのメジャー・デビュー作が登場!!

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誰がこれほどまでの大躍進を予想しただろう。昨年8月にリリースされたAqua Timezのデビュー作『空いっぱいに奏でる祈り』が奏でる淡くも力強い楽曲は、ラジオや有線放送などから地道に支持を集め、空前の大ヒットとなった。そしてその記録がいまなお更新され続けるなか、早くも2枚目となるメジャー・デビュー作『七色の落書き』が完成した。さらに深みを増した彼らの世界観は、ヒップホップやパンク、ジャズなどの要素を採り入れた多様なアレンジによって、タイトルどおり七色に輝いている。そして、それらのサウンドに統一感を持たせているのは、太志(ヴォーカル)がその多くを手掛ける楽曲が持つ、ピュアなメロディーと歌詞にほかならない。特に“未成年”や“words of silence”のように言葉を切々と紡いだ楽曲は、言葉が本来持つ力をストレートに映し出した好例だ。デビュー当時、ほぼ無名だったバンドの前途はいまや大きく開け、この『七色の落書き』でいよいよ大きく羽ばたいていくことだろう。それでもこの5人はどこにも行かずに、ずっとそばにいてくれる──Aqua Timezとはそんなバンドであり、『七色の落書き』とはそんな作品なのである。