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第1回 ─ ファンタスティック・プラスチック・マシーン

連載
SPOTLIGHT!
公開
2006/03/02   13:00
更新
2006/03/02   18:18
ソース
『bounce』 273号(2006/2/25)
テキスト
文/土屋 恵介

過去最高にカラフル!! FPMの楽しさはもはやワールドワイドだ!!


 サウンド・クリエイター、DJ、リミキサーとして世界を舞台に活躍するファンタスティック・プラスチック・マシーン(以下FPM)こと田中知之が、ワールドワイドなゲストをフィーチャーして、3年ぶり5枚目となるアルバム『imaginations』を完成させた。中国語のナレーションから始まり、タヒチ80が歌うエレポップ風な“fanfare”、ベンジャミン・ダイアモンドのヴォーカルが冴えるエレガントなエレクトロクラッシュ“tell me”、〈軽くヤバイ〉のTVCMでお馴染みの“paparuwa”などがポップに炸裂。さらには、RIP SLYMEのSUによる渋い声が跳ねたビートに乗る“dance dance dance dance”、BONNIE PINKの切ない歌声が響く“a world without love”、そしてアグリー・ダックリングとの楽しさ全開な“take me away”と、カラフルでダンサブルな楽曲が並ぶ。さまざまなサウンドを、ハウスを基調とした自身の世界──ポップさとスタイリッシュさとクリエイティヴィティーの集合体へ昇華させる作風は本作でさらに前進。もはやFPMは、〈ポップスとクラブ・ミュージックの架け橋〉という役割すら超えた地点に到着したようだ。