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第5回 ─ ラブユー東京

第5回 ─ ラブユー東京(2)

連載
ライド音タイム
公開
2006/02/16   11:00
ソース
『bounce』 272号(2005/12/25)
テキスト
文/インクスティック寺尾&ザ・スニーカーブルース

VOL.5ラブユー東京 東京生活が楽しくなるサウンドトラック……になったかな?(達也パパ)

A

“DOWN TOWN”
80年のファースト・アルバム『DOWN TOWN』(BMG JAPAN)に収録された同名のデビュー曲は、シュガーベイブのカヴァー。ちなみに、〈七色の……♪〉〈シャボン玉の……♪〉という各コーラスの歌い出しは、ムード歌謡グループ、黒沢明とロス・プリモスの“ラブユー東京”から拝借されたものなのだ。

“東京 Shyness Boy”
細野晴臣が76年に発表した名盤『泰安洋行』(クラウン)から。ニューオーリンズ産の〈セカンドライン〉というリズムを採り入れた曲なんだけど、イマドキのJ-Popに耳慣れしてるヤングには〈変わったリズム〉だろうね。で、〈東京Shyness Boy〉とは、ムーンライダーズの鈴木慶一のことだそうで。


“Edo River”
伝説のインディー・レーベル、ナゴムからデビューし、気がつけば活動歴20年以上にもおよぶカーネーション。大ヒットこそないものの、秀曲の数々は日本ポップス界の大きな財産だ。94年発表の同名アルバムは廃盤だけど、曲自体は『SPY FOR THE BAND(SINGLES+more)』(コロムビア)で聴けるよ。

“Tokyo's A Lonely Town”
60年代のアメリカン・ポップ・グループ、トレイド・ウィンズが歌った“New York's A Lonely Town”が原型で、イギリスのロック・アーティスト、デイヴ・エドモンズも“London's A Lonely Town”として歌ってた曲。達郎さんの〈Tokyo〉は91年のアルバム『ARTISAN』(ワーナー)に収録。

“ラブ・ストーリーは突然に”
織田裕二と鈴木保奈美が主演したTVドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌としてドラマ共々注目を集め、250万枚以上のセールスを記録した小田和正の大ヒット曲。そりゃあ、幼かった達也やトオルくんでも、しっかり憶えているわけだ。収録アルバムは91年発表の『Oh! Yeah!』(BMG JAPAN)。

B


“東京”
YAZAWAといえば“YOKOHAMA”というイメージだけど、93年のアルバム『HEART』(東芝EMI)で、こんな曲を歌ってたんですね。YAZAWAソングのなかでも〈アーバン〉サイドの王道を行くナンバーは、まさに都会の夜の香り。達也の言うように、曲の背景に見えるのは、決して練馬や板橋じゃあないよね。

“代官山エレジー”
もともとニューミュージックや歌謡曲が大好きな藤井さん。“ナンダカンダ”で紅白初出場を果たした翌々年の2002年に発表したアルバム『ロミオ道行』(アンティノス)は、そんな彼の趣向を汲んだ激ポップな作品で、全作詞を手掛けたのは松本隆。“代官山エレジー”の作曲は、キリンジ兄こと堀込高樹です。

“おなじ星”
シングルとアルバム併せて、これまでに4枚のCDをリリースしている乙葉ちゃんですが、いずれも(ご主人同様)ポップで内容の濃い作品ばかり。2002年の『OtohaCD Volume1』(ワーナー)は、ほぼカヴァー曲で構成されたアルバムだっけど、JUNGLE SMILEのこの曲は、彼女がいちばん歌いたかった曲だったそうで。

“パリの恋人/トーキョーの恋人”
観月ありさのサード・アルバム『ARISA III LOOK』は、小西康陽と小室哲哉の楽曲が混在するという、ある意味ハジケた作品なのですが、現在は廃盤。この曲自体は、小西のガール・ポップ・ワークス集『きみになりたい。』(レディメイドインターナショナル)で聴けるから、ぜひお試しを!

“手のひらの東京タワー”
今月もユーミン登場だ。81年のアルバム『昨晩お会いしましょう』(東芝EMI)からの1曲は、アルバムの中で比較的地味な楽曲なんだけど、なんとなく温まってくる曲なんだ、これが。ちなみに、このアルバムのラストを飾っている曲は“A HAPPY NEW YEAR”。お後がよろしいようで……。

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