いきなりテレビゲームの話から入りましたが、NYANTORAのニュー・アルバム『夜をわすれなさい/97-03』を聴いてみればちょっと納得。あの当時のゲームが持っていた〈小さいけれど個性的な世界観〉がNYANTORAの各曲からも感じられるはず。かわいい音、きれいな音、気持ちいい音もいっぱいだし、スケール感もちょうどいいです。そして1曲が1枚の絵のような、映像的な感じがするのもNYANTORA。
太田:映像好きでしょ? これからやっていきたいとかは?
ナカコー:うん、面白いなと思う人とはやっていきたいですけど。でも、自分が勉強してやっていくとかはいまはないかな。やったらハマるなぁ、とは思いますけど。
太田:今度のCDは映像も入ってるでしょ(※エンハンスドCDとして“2001”“TAITAN”のPVが収録されています)。
ナカコー:“TAITAN”は、岩井俊雄さんの(音を映像に変換する)システムでやりたいです、って言ったら「MIDIデータで持ってきて下さい」って言われて、でもぼくMIDI使わなくて。そうしたら新しくオーディオのデータで映像を制作できるソフトウェアを開発しなくちゃ、ってことになって。映像の編集スタジオに岩井さんが自作のコンピュータ持ってきて、そんな感じで作ったビデオが“TAITAN”ですね。
太田:曲とバッチリだよね。3枚組リリースして、NYANTORAは一区切りできた感じ?
ナカコー:そうですね。……って、またやってもいいんだけど(笑)。一区切りはしようかな、とは思いましたけど。〈是非NYANTORAやってください!〉って、話が60年後くらいにあるかも……(笑)。
太田:60年後!(笑)
是非この3枚組アルバムを孫の代まで継いでいきましょう。時間や場所やシチュエーションでいろんな表情を見せてくれる、ファンタジックなサウンドが詰まってますから。
太田:SF好き?
ナカコー:うん、好きですね。
太田:そういえば前に話した時も宇宙の話したよね(笑)。
ナカコー:火星人の話。
太田:地球人火星人説(※地球人は実は火星から来たという説)だ!(笑)最近、俺そこいらのこと気にしてないなー。
ナカコー:あの時は火星巨人ブーム(※火星は超デカイという説が流行った?)だったから。
太田:(笑)でも最近宇宙に夢がないよねぇ。
ナカコー:そうかな?
太田:だって最近宇宙ネタで熱いのある?
ナカコー:う~ん。……宇宙……いますごく興味があるのは、地球人は他の星の作用みたいなのをどう受けているのか、とか。宗教は他の星の作用みたいなのをどう受けているのか、とか調べている人達がいて。こじつけかも知れないし、わからないけど。
太田:関係はあると思うよ。
ナカコー:いろいろ調べていくとリンクすること多くて。
太田:その話、今度ゆっくりしようよ。