レーベル・カラーを知るための3枚
まずはtoeの2005年作『the book about my idle plot on a vague anxiety』。空間を彩るツイン・ギターと奔放なドラミングで、インストにも関わらず非常に饒舌な音楽である。「そもそもtoeの2002年作『songs, ideas we forgot』をきっかけにレーベルの体を成したとも言えるんです」(斎藤健介:以下同)。次に、borisの2005年作『マブタノウラ』。〈BORIS〉名義でのヘヴィー・ロック路線とは異なる、イマジネイティヴなサウンドは圧倒的な独創性を持つ。「アートワークも含め、彼らの独特の世界を表すことが出来ました」。そして最後はnano machineの2005年作『GE-MINI』。エレクトロニカと生演奏がエディットされたようなサウンドはプログレッシヴでハードコア。「打ち込みでもバンドでもない、真新しくて実に不思議な作品です」。