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第3回 ─ コバルトの季節の中で

第3回 ─ コバルトの季節の中で(2)

連載
ライド音タイム
公開
2005/11/17   13:00
更新
2005/11/17   14:24
ソース
『bounce』 270号(2005/10/25)
テキスト
文/クリスタル寺尾 & ザ・大都会

秋の紅白歌合戦……とでもしておきましょうか(達也パパ)

A面
“風立ちぬ”
 パパの青春時代を飾ったアイドル、松田聖子の通算7枚目となったシングル。この曲も含めて、81年に発表したアルバム『風立ちぬ』(ソニー)のA面全部をプロデュースしたのは、当時『A LONG VACATION』をヒットさせていた大滝詠一。旬な彩りを添えたアルバムは、アイドル・ポップの域を越えた出来だよ。

“さざ波”
 達也が言うように、ユーミンはアルバム『流線型'80』あたりから〈冬〉のイメージが強くなっていった感もあるなあ。〈荒井〉の姓では最後のアルバムとなった76年の『14番目の月』(東芝EMI)、そのオープニングを飾ったこの曲は、〈秋の光にきらめきながら……〉のフレーズで始まる、秋色の傑作だよ。

“グランプリ”
 パリの景色がいちばん映えるのって、秋とか冬のような気がしますな。大貫妙子の〈ヨーロッパ三部作〉と呼ばれるアルバムのひとつ、81年の『アヴァンチュール』(BMGファンハウス)も、まさにそんな手触り。彼女のスキャットをフィーチャーしたこの曲は、大貫版〈男と女〉といった趣だね。

“雨音はショパンの調べ”
 84年にヒットしたこの曲は、イタリアのポップ・シンガー、ガゼボの“I Like Chopin”を日本語カヴァーしたもの。ちなみに作詞はユーミン。アンニュイな魅力を放つ彼女の歌声は、ベスト盤『雨音はショパンの調べ』(ソニー)で。BUCK-TICKの櫻井敦司がちょっと前にこれをカヴァーしてたなあ。


“憂うつな午前5時”
 84年の『ガラスの植物園』(テイチク)は、藤真利子のフレンチ志向を全開にした日本語カヴァー・アルバム。すべての作詞を彼女自身が手掛け、プロデュースには松任谷正隆を起用。カヴァーしてるのは、ジェーン・バーキンがオリジナルのこの曲のほか、フランス・ギャル〈涙のシャンソン日記〉など。

B面
“Sunday”
 TOKYO No.1 SOUL SETが活動休止する前の99年作『9 9/9』(スピードスター)のなかでも、特に心揺さぶられるナンバーだね。渡辺俊美の歌声とかピアノが刻むビート、それにコーラスやハーモニカ、メロディーとか、そのすべてに美しさと愁いを漂わせる〈秋っぽい〉名曲だなあ(甘栗食べながら思い耽る)。

“SHE IS GONE”
 鈴木茂、林立夫、細野晴臣、松任谷正隆からなるセッション・バンド=キャラメルママから発展したティン・パン・アレー。75年に発表されたファースト・アルバム『キャラメルママ』(クラウン)に収録されているこの曲は、ジョン山崎のソウルフルなヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ナンバー。

“哀しいくらい”
 小田和正のハイトーンな歌声とピュアな恋愛風景を描いた詞世界で人気を博したオフコース。この曲は、スティーリー・ダンやボズ・スキャッグスなども手掛けるビル・シュニーをエンジニアに迎え、AOR色を濃く打ち出した81年のアルバム『over』(東芝EMI)のなかで、“言葉にできない”と並び賞される名曲。

“落下ドライブ”
 現在はCOUCHというバンドで活躍する平泉光司、セッション・キーボーディストとして活躍する高野勲らを擁したbenzo。99年のアルバム『DAYS』(クラウン)の冒頭を飾ったこの曲は、山下達郎やオリジナル・ラヴといった先達たちを彷彿とさせるメロウ・チューン。もっとブレイクしてほしかったなあ。

“眠りの森”
 CHEMISTRYをフィーチャーした最新曲“ずっと読みかけの夏”も話題の冨田ラボだけど、彼がしたためるメロウネスは、やはりこの季節の必需品。この曲は2003年のファースト・アルバム『shipbuilding』(東芝EMI)からシングル・カットされたナンバーで、ハナレグミをフィーチャーしてるんだよね。

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