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第19回 ─ ゲスト:岸田繁(くるり)

第19回 ─ ゲスト:岸田繁(くるり)(2)

連載
月刊太田・ダンディ食堂 
公開
2005/11/17   14:00
更新
2006/07/20   19:24
テキスト
文/羽切 学


えっ!? 入れ墨?

岸田:丸ノ内線は、いまはアルミっぽい電車になってるでしょ。前の車両は10年前に全部廃車になってるんですよね。なんですけど、実はいまブエノスアイレスで走ってるんですよ。あの電車。

太田:へー、そうなんですか!

岸田:海外輸出って結構あるみたいで。三田線で走ってた車両はタイの国鉄の快速車両になってますね。

太田:三田線はまだ新しいですよね。

岸田:そうですね、昭和43年開通ですから。

太田:すごい! すぐ出てくる!(笑)そういえば銀座線の電気って昔よく消えてましたよね。

岸田:あれはね、下のレールから電気取ってて、ポイントとかで途切れるんですよね。いまの電車は発電機とバッテリーが付いてるから大丈夫ですけどね。太田さん、多摩地区生まれということは向ヶ丘遊園のモノレールとか乗られました?

太田:乗ったんですよ。でも幼稚園の頃で全然覚えてないんですよ。

岸田:ああ、でもいいなぁ。いまだにレールだけありますもんね。あのモノレールって実は貴重なもので。当時ロッキード社が作ってたんですよ。いまのモノレールってゴムのタイヤで1本のレールを挟み込んで走るんですけど、そのロッキード式は鉄の車輪なんですよね。だから走ってる音も電車と変わらないんですよね。あ、小田急もね、最近変貌著しいでしょ?

太田:景色変わっちゃってね。高架化して。

岸田:そうですよね。〈こんなん経堂やない!〉って感じですよ。

太田:南武線もやってるんですよね。

岸田:登戸の駅、不便やし。

太田:写真撮っておきましたよ。実家のまわりの南武線の踏み切りは。

岸田:いいですね。それやっとかんと。小田急の車両も白に青帯のヤツ、近い将来なくなりますよ。

太田:ですよね。銀のヤツになっちゃうんですよね。

(中略)

岸田:ダイヤで言えば京急は神業ですよ!

太田:そうなんですか?(笑)

岸田:蒲田のところっていま工事をしてて、羽田空港に入るところが複線なんですけど、蒲田の駅だけ単線になるんですよ。スペースの関係で。単線になるっていうことは、上りも下りも同じホーム使わなあかんいうことでしょ? その、朝のラッシュ時とかのさばき方は神業ですよ。信じられへん!

 利用者のみなさん、ご存知でしたでしょうか。蒲田駅を通る時は是非気にしてみよう。遠くの人は行ってみよう。というわけで電車の世界はまだまだ続きますが今月はこのへんで。くるりは年内いっぱいライヴ・ツアー、そして年明け2006年は1月8日、日本武道館からライヴ・ツアーがスタートします。

太田:今日はこんな話でスミマセン(笑)。

岸田:いえいえ。

太田:CDの話しましょうか。ぼくアルバム後半の感じ、あの流れとか好きだったなー。レコーディングはどちらで?

岸田:アメリカとイギリスで。アメリカはド田舎のなんもないところで、蛇が出たりする。実際に出ましたけど……マサチューセッツ州ですね。馬小屋を改造して出来たスタジオで。さすがに1ヶ月間缶詰めだったので、人よりも鳥とかとしゃべってたりするようになり(笑)。その後、イースト・ロンドン行って。アルバムの1、2、4、7、12、13曲目がイギリスで録りましたね。

太田:割とソリッド目な曲ですよね。今回ギターの音が響いてきてて。

岸田:ビックリしたのがギターをジャーンって弾いて、ブースで聴いたらホンマ、レイ・デイヴィス(キンクス)かと思った(笑)。(コードの)Dとか弾いたらピート・タウンゼント(ザ・フー)だし(笑)。

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