えっ!? 入れ墨?
岸田:丸ノ内線は、いまはアルミっぽい電車になってるでしょ。前の車両は10年前に全部廃車になってるんですよね。なんですけど、実はいまブエノスアイレスで走ってるんですよ。あの電車。
太田:へー、そうなんですか!
岸田:海外輸出って結構あるみたいで。三田線で走ってた車両はタイの国鉄の快速車両になってますね。
太田:三田線はまだ新しいですよね。
岸田:そうですね、昭和43年開通ですから。
太田:すごい! すぐ出てくる!(笑)そういえば銀座線の電気って昔よく消えてましたよね。
岸田:あれはね、下のレールから電気取ってて、ポイントとかで途切れるんですよね。いまの電車は発電機とバッテリーが付いてるから大丈夫ですけどね。太田さん、多摩地区生まれということは向ヶ丘遊園のモノレールとか乗られました?
太田:乗ったんですよ。でも幼稚園の頃で全然覚えてないんですよ。
岸田:ああ、でもいいなぁ。いまだにレールだけありますもんね。あのモノレールって実は貴重なもので。当時ロッキード社が作ってたんですよ。いまのモノレールってゴムのタイヤで1本のレールを挟み込んで走るんですけど、そのロッキード式は鉄の車輪なんですよね。だから走ってる音も電車と変わらないんですよね。あ、小田急もね、最近変貌著しいでしょ?
太田:景色変わっちゃってね。高架化して。
岸田:そうですよね。〈こんなん経堂やない!〉って感じですよ。
太田:南武線もやってるんですよね。
岸田:登戸の駅、不便やし。
太田:写真撮っておきましたよ。実家のまわりの南武線の踏み切りは。
岸田:いいですね。それやっとかんと。小田急の車両も白に青帯のヤツ、近い将来なくなりますよ。
太田:ですよね。銀のヤツになっちゃうんですよね。
(中略)
岸田:ダイヤで言えば京急は神業ですよ!
太田:そうなんですか?(笑)
岸田:蒲田のところっていま工事をしてて、羽田空港に入るところが複線なんですけど、蒲田の駅だけ単線になるんですよ。スペースの関係で。単線になるっていうことは、上りも下りも同じホーム使わなあかんいうことでしょ? その、朝のラッシュ時とかのさばき方は神業ですよ。信じられへん!
利用者のみなさん、ご存知でしたでしょうか。蒲田駅を通る時は是非気にしてみよう。遠くの人は行ってみよう。というわけで電車の世界はまだまだ続きますが今月はこのへんで。くるりは年内いっぱいライヴ・ツアー、そして年明け2006年は1月8日、日本武道館からライヴ・ツアーがスタートします。
太田:今日はこんな話でスミマセン(笑)。
岸田:いえいえ。
太田:CDの話しましょうか。ぼくアルバム後半の感じ、あの流れとか好きだったなー。レコーディングはどちらで?
岸田:アメリカとイギリスで。アメリカはド田舎のなんもないところで、蛇が出たりする。実際に出ましたけど……マサチューセッツ州ですね。馬小屋を改造して出来たスタジオで。さすがに1ヶ月間缶詰めだったので、人よりも鳥とかとしゃべってたりするようになり(笑)。その後、イースト・ロンドン行って。アルバムの1、2、4、7、12、13曲目がイギリスで録りましたね。
太田:割とソリッド目な曲ですよね。今回ギターの音が響いてきてて。
岸田:ビックリしたのがギターをジャーンって弾いて、ブースで聴いたらホンマ、レイ・デイヴィス(キンクス)かと思った(笑)。(コードの)Dとか弾いたらピート・タウンゼント(ザ・フー)だし(笑)。