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第4回 ─ RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO 8月19日(金)、20日(土) 2005年

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 05
公開
2005/09/01   18:00
更新
2005/09/01   21:59
テキスト
文/久保憲司、リョウ原田

今年も北海道・石狩の大地で朝陽を目指して二日間開催された、エゾロックこと〈RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO〉。今年はコメディー、ダンスアクトも充実し例年以上に多彩なフェスティヴァルに。初日は雨に降られて少々厳しいものがありましたが、二日目は晴れと曇りの間で小康状態で無事終了。行く人それぞれに様々な楽しみ方があったエゾロック(当日現地に行かれた方はこちらのトラックバック・コーナーもご活用ください!)、今回はその一部を久保憲司氏他がレポートします!!

8月19日(金)


撮影:bounce.com

■デキシード・ザ・エモンズ
「時代遅れのロックがはじまりますよー!!」。冒頭のかけ声をきっかけに3ピースのヴィンテージなギターロックが止めどなく。〈RED STAR FIELD〉のその日のNATSUMEN~麗蘭~YOUR SONG IS GOODという流れが不安定な天候を振り払うかのような名演続きだっただけに、夜が訪れた後のデキシード・ザ・エモンズの演奏はベスト・パフォーマンスへ導かれたように思う。アベ・ジュリーがギターを振り回しながら、いちいちポーズを決めて、ハチマ・ヨシヒロがドラムフィルでそれに応える。内外にガレージロック旋風が吹き荒れる中での冒頭のアベ・ジュリーのかけ声が、「時代遅れの、ロックがはじまる」だったのか「時代遅れのロックが、はじまる」だったのかはわからないけれど、何にしろ、2005年に凄まじい強度のロックを3ピースで作り上げるパワーには、素直に感動します。季節外れの衣装だったジャンプスーツ姿も含め最高!! でもって、その熱狂はあふりらんぽへ…。 *原田


撮影:Kenji Kubo


撮影:Kenji Kubo

■あふりらんぽ
 CDでは何か典型的関西のバンドという感じがして、あまり興味が持てなかったあふりらんぽだったのですが、ライヴには大感動。演奏は上手いし、客を飽きさせない構成力もあってエンターテインメントとして完成されていて、これぞブルース、ロックンロールと楽しませてもらった。(構成を)考えているようで、ライヴ後半にはスタッフから〈そろそろ止めてもらえませんか〉と耳打ちされ、〈エッ! もう終わり〉と本人たちはビックリしていた。天然なのか何なのか全然分からない。でもそれが女性の凄さなのかもしれない。昔々関西には、ほぶらきんというバンドがいて、そのバンドもハレの面白さにあふれていた凄いバンドだったが、そういえばほぶらきんには小学生のメンバーがいたよな。女と子供には勝てないということか。「雨女のあふりらんぽです」と言ってはったが、そんな情念のような女のドロドロしさが一切ない、あふりらんぽのスカッとしたところにぼくはロックを感じた。*久保
 
■THEATRE BROOK
 あのフジロックのニール・ヤングを思い出すかのような、たくさんの巨大ロウソクに囲まれてかっこいいTHEATRE BROOKの面々。しかし、雨が降っていたのが残念、雨が降ってなかったらいい匂いもしたと思う。あふりらんぽもロックでしたが、THEATRE BROOKは〈こういう本物のロック・バンドがもっともっと日本から出てこないと日本の民営化は進まない!!〉と思わず背筋をのばし白い手袋をして叫んでしまいそうになる、日本のロックの神様のような人たちです。
 
 ジミー・ペイジとマーク・ボランが同居するかのような、タイジさんの演奏姿は本当に色っぽいですよね。日本にジャム・バンドのシーンがあるのかどうか分からないけど、何となくそういうシーンが出来つつあるなか、一番に君臨するのはTHEATRE BROOKなんじゃないかとぼくは思っている。そうした追い風の中、THEATRE BROOKがこれからどう展開していくか楽しみだ。デイヴ・マシューズ・バンドみたいにミリオン・ヒットを出す可能性も十分ある。そうなったらおもしろいな。*久保
 
■電気グルーヴ×スチャダラパー
「お前(瀧)の芸風、ルー大柴みたいだな」。MC中の瀧&卓球のやりとりに、まず妙に感動。電気グルーヴ×スチャダラパーのライヴは、近年シリアスな路線をひた走ってきた両者の笑いの成分を体感できた。まずは“聖☆おじさん”でガッチリとコール&レスポンス空間を完成させた後は、ANIと瀧のDIS合戦。〈サマソニ〉のQティップのショートコント(DJと押し問答をして、QティップがDJにクビを宣告する。という三文芝居?)にも近いほのぼの感を漂わせた後、ロックチューンをやるぜと“機材屋ロックンロール”で再びテンポアップ。大団円は“Twilight”、三角帽を被ったフロント・メンバー(BOSE、ANI、ピエール瀧)に交じって、石野卓球が先頭に立ちサビのパートを熱唱すると盛り上がりはピークに。〈歌う卓球が観たい!〉と願うファンは、ご本人たちの想像以上に多いのかも。今後の電気グルーヴのライヴでは、どうなるんでしょうか? *原田


撮影:Kenji Kubo

■Flying Rhythms
 巷で話題のパーカッション・ダブ・ユニット、Flying Rhythms。彼らもまた日本のジャム・シーンを形成する重要なバンドになるんだろうな。クラブ・シーンと野外フェスから支持され、新しいマーケットを作ってゆく。でもぼくはイギリスに住んでいた時、こういうユニットを腐るほど見ていたからか、あまり何とも思わなかった。というかぼくにはこういう音楽の理想型があって、カンのドラムの人がぼくには最高なので、もっとミニマルでインダストリアルなものが好きなのだ。ミニマルとインダストリアルを永遠とやり続けるうちに、プリミティヴなものが湧き出てくるという。すいません関係ないこと書いて。でもDRY & HEAVYで有名なウッチーさんの生ミックス(ダブ)はトベた。ミュージシャンの演奏する姿にぼくは惚れるけど、エンジニアの人のエンジニアリングする姿も中々色っぽいですよね。*久保


撮影:Kenji Kubo

■DJ KRUSH
 職人です。月夜の下、世界最高の職人が自分だけの世界を作っていました。職人と言っても頑固に凝り固まったオヤジじゃなく、KRUSHさんがその源流でもあるウエストコーストの最先端の空気も感じさせてくれた。雨が上がって、音楽というのはここまで行くのかと素直に感動した。ここにくる前〈く〉祭り(KREVA主宰のくレーベルによる、SONOMI、葛西ウォーリアーズ、マボロシほかが出演したライヴ)に行ってたのですが、あの小さな代々木のチョコレート・シティで始まった日本のヒップホップは、本当にとんでもない所まで来ましたね。ぼくは両方とも正しいと思います。最後にDJシャドウの曲をかけてニヤッと笑ったKRUSHさんの顔が印象的でした。*久保

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