これまでサインしてきたバンドの代表作を少しだけ紹介するよ
ANTI-FLAG 『Terror State』(2003)
現在のパンク・シーン全体で見ても、ここまでポリティカルな姿勢を貫くバンドは数少ない。歌詞、アートワーク、そして攻撃的なサウンドのすべてに彼らの切実なメッセージが込められている。ジャケットの裏側に描かれた、ブッシュ大統領の肖像画と〈ONE-TERM PRESIDENT〉というロゴのインパクトも強力。(粟野)
LAGWAGON 『Duh!』(1992)
デビュー作。まだバンドそのものが少ないころ、レーベル初の〈NOFX以外のリリース作〉ってコトでノー・ユース・フォー・ア・ネーム、プロパガンディとコレが出てきたときには、メロコアの新たな可能性と衝撃をビンビン感じたってもんだ! CCRの名カヴァーや泣きの大名曲“Angry Days”は、いつ聴いても鳥肌タツオ君です!(ヤマダ)
DESCENDENTS 『Cool To Be You』 (2004)
ミロ・オーカーマンの声が聴けるだけでうれしい超待望の新作。ポップ・パンク・バンドの頂点的存在として知られる彼らだけあって、甘酸っぱく胸にグッとくる極上のメロディック・チューンは、今作でも世代を越えた感動を誘う。彼らにしか鳴らせない青春ナンバーは、不変どころか永遠ですよ。(子川)
NO USE FOR A NAME 『Hard Rock Bottom』(2002)
初期(80年代後半)はモロUSハードコア然とした楽曲をプレイしていた彼らも、この7作目では単に〈パンク〉では片づけられないセンスを爆発させた! 弾き語りから始まる“Let Me Down”は、カテゴリーの壁をブチ破って胸を打つ感動の大名曲! 間違いなくレーベルの看板!!(ヤマダ)
FACE TO FACE 『Don't Turn Away』 (1992)
現在は若手バンドのプロデュースも数多く手がけている我らが兄貴、トレヴァー・キース率いるフェイス・トゥ・フェイスのデビュー・アルバム。この時期、ほかのメロディック勢が〈FUN〉な雰囲気を発していたのに対し、このアルバムは徹底した硬派なサウンドと、哀愁の男泣きメロディーで一線を画していた。(粟野)
PROPAGANDHI 『How To Clean Everything』(1994)
絶妙なストップ&ゴーが軽快なオープニングからハートを掴まれるのだが、ほかにもチープ・トリックのカヴァー、大合唱が目に浮かぶ“Ska Sucks”など名曲づくし。レーベルの看板というほど認知度は高くないのに、こんなにいい感じの作品があるってことは、レーベルの層が厚いってこと。(子川)
FRENZAL RHOMB 『Shut Your Mouth』(2001)
レーベルの豪州部長! 突っ走りナンバーにも泣きメロ・ソングにも、どこかしっかりパンク・ロックな〈芯〉を感じさせるのは、セインツやレディオ・バードマン、そしてハード・オンズを育てたお国柄だからか? 地元ではクインシー・ジョーンズよりもレコードを売ってるという噂もあり。イイ!(ヤマダ)
STRUNG OUT 『An American Paradox』(2002)
レーベルきっての音速メロコア・バンドが彼ら。たしかにそのスピードは、これまでリリースされたレーベル・サンプラーのなかでも目立つ存在だった。この作品ではメタリックなギターを上手く効かせ、だからこそ哀愁コーラスが心に響く。ハイスピードな曲にハマル男らしいヴォーカルは本作でも健在だ。(子川)
Hi-STANDARD 『Angry Fist(1997)
ご存知、日本が世界に誇れるバンド。日本のシーンをどんどん変えていった彼らのキャリアのなかでも、ラフさとヤンチャっぷりをスッキリまとめた感の強いセカンド・アルバム。いわゆる歌謡曲しか聴かない若者さえもワクワクさせる、しかもダイヴまでさせてしまうメロディーがギッシリ。(子川)
TILT 『Viewers Like You』(1999)
コートニー・ラヴやディスティラーズのブロディにも決して引けを取らない、レーベル唯一のド迫力女性ヴォーカル・バンド。レーベル直系の黄昏メロディーとクールなパンク・ナンバーを使い分けてるだけでも十分なのに、ハスキーなヴォーカルがそれに乗っかるってんだからハマってしまうし、惚れてしまう。(子川)