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第8回 ─ 〈SUMMER SONIC 04〉高速レポート!!

第8回 ─ 〈SUMMER SONIC 04〉高速レポート!!(2)

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 04
公開
2004/08/12   19:00
更新
2004/09/24   19:54
テキスト
文/内田暁男、久保田泰平、土屋恵介

8月8日(日)

WHYTE SEEDS(MOUNTAIN STAGE)


WHYTE SEEDS

  北欧のスウェーデンというと、スウェディッシュ・ポップなどで知られているように、どことなくきれいな音楽ばかりの印象だが、実は古くからガレージが盛んな土地柄であったのだ。このホワイト・シーズもまさにそう。オルガンが炸裂し、ギタリストはテンガロンハット、グラサンもバリッとキメて60ユSサイケなフレイヴァーたっぷりの勢いあるサウンドを聴かせる彼ら。演奏の上手さとメロディのキャッチーさでフロアを朝からヒートさせていた。*土屋恵介

JURASSIC 5(MARINE STAGE)


JURASSIC 5

 今年のサマソニは新たなチャレンジがいろいろ見れる。2日間のヘッドライナーがビースティー・ボーイズということもあって、ヒップホップ勢がマリンスタジアムのステージでライヴを行うというのも非常に新鮮な光景だった。果たしてどんなもんかと思ったけど、これがノー問題。ハヴ・ファンなアプローチのジュラシック5がデカい会場を揺らしまくったのだ。4MCがマイクで煽り、超絶DJカット・ケミスト&ヌー・マークの2人がナイスコンビネーションでスクラッチ&手持ちDJを披露。文句なしで楽しませてもらった。*土屋恵介

THE FAINT(SONIC STAGE)


THE FAINT

 今回個人的注目度ナンバー1だったのがこのフェイント。ダンスビートを導入したニューウェイヴ的なアプローチだけに、昨年のラプチャーなどと同じ文脈で捉えられる彼ら。しかしライヴのカッコよさは雲泥の差だった。はっきりいってここまでライヴで持っていけるとは思わなかった。打ち込みとのシンクロ、アナログシンセの悪い音がパンキッシュでエレクトロクラッシュでロックンロール。新譜がこれでますます楽しみになった。今度は夜中のイベントで見てみたい! *土屋恵介

N.E.R.D(MARINE STAGE)

  ジュラシック5に間に合わなかった腹いせにマリン・スタジアム・アリーナに早めに待機(後にアリーナ入場規制が入った模様)。単独アルバム『Sitting Around Keeping Score』も最高なバンド、スパイモブをバックに従えてシェイとファレル・ウィリアムスがステージに現れた瞬間からテンションは上がります。もうチャド・ヒューゴは日本に来る気ゼロなんでしょうかね?とかは誰も思いません。最新作『Fly Or Die』をほぼ万遍なく披露する形で、レッチリばりに盛り上がるロッキンな楽曲構成が完全にスタジアム対応。いまやファッション・リーダーになってしまったファレルのステージ捌きにはやはり色気がまとわりついていて、終盤はお約束のように上半身裸になって引き締まった黒光りボディーを開陳(キャー♥)。でも男女の夜の行為のバックからの仕種を手と腰でやたら淫媚にジェスチャーする姿には、そうした表層を越えた病的な変態性がかいま見えたり。「TOKIO MAKE SOME NOOOOISE!」というシェイのコール&レスポンスもバッチリで、ラストに披露された“She Wants To Move”では怒髪天の盛り上がり。これ見れただけでもサマソニ来た甲斐ありって感じの最高なパフォーマンスでした。*内田暁男

曽我部恵一(BEACH STAGE)


曽我部恵一

 今年から新設された〈BEACH STAGE〉にもっとも似合ってたのはもちろんこの人。ブルージーに高まる“FIRE ENGINE”で温まったのちは、“ふたり”“夏”といった波打ち際で聴きたかったファースト・アルバム収録曲を潮風のなかしっとりと弾き語る。〈最高だね。めっちゃ海だね〉という相変わらずリラクシンなMCも挟みながら、なんとサニーデイ・サービスの初期ナンバー“あじさい”も披露してオールド・ファンを泣かせる。長尺ナンバー“浜辺”あたりはシチュエーションとのマッチングが最高値を記録。エンケン言うところの〈カワイイ感じ〉の声とアコースティック・ギターがあれば、この人の歌は宇宙を描くわけです。*内田暁男

NAS(MARINE STAGE)


NAS

 N.E.R.Dのあとを受けて、ネプチューンズのリーダー・アルバム『Clones』にも参加していたナズがマリンステージに登場。1ターンテーブル+1MCのストリクトリー・ヒップホップ・ショウを見事に披露してくれた。DJがマイクも兼ねてナズを援護しながら、“You're Da Man”“Got Ur Self A...”といった『Stillmatic』からのナンバーや“Get Down”“I Can”といった『God's Son』からのナンバーなどが怒濤の勢いで吐き出されていく。おまけに9月20日にリリースされる2枚組アルバム『STREET DISCIPLE』からの新曲も披露。高度なスキル、ワルイ感じ、NY仕込みのリリシズム。それらがきっちりと伝わってくるステージでした。*内田暁男

THE HIVES(MOUNTAIN STAGE)

  外のマリンスタジアムでナズがライヴを行っているとき、メッセのほうの3ステージはどれも大盛況となっていた。やはりなんだかんだいっても、ロックを求めているお客さんも多いのだ。そんななかでのハイヴス登場。黒のシャツ&パンツに白のジャケットという、お馴染みのカッコで、ソリッドなガレージ・サウンドを畳み掛ける。フロアの爆発ぶりは相当なものだった。バンドもライヴ馴れしているだけに煽り方もハンパない。日本でもガレージの音が定着したのを改めて実感させられたぞ。それにしてもヴォーカルのパワーは髪型合わせて生でも圧倒的だ。*土屋恵介

THE MUSIC(MOUNTAIN STAGE)

  横のロックステージのゼブラヘッドに負けずおとらずの大入りのなか、新世代UKロックのグルーヴマスター、ミュージックがマウンテンステージの大トリで登場。とにかく超絶ヴォーカリスト、ロバート・ハーヴェイが踊りまくり&高音シャウトしまくりでオーディエンスをグイグイ牽引。レッド・ツェッペリンを彷佛とさせるブルージーなロックンロールがダンス・ミュージックを経過した感性で奏でられてる感じはやはりストーン・ローゼズ(後期)に近いかも。9月8日にリリースされるセカンド・アルバム『Welcome To The North』から披露されたタイトル曲“Welcome To The North”もこれまた大盛り上がり必至なナンバーで、さらにヒット曲“The People”に繋げられたらアガるしかない。横揺れのフロアは何度も爆撃され続けた。*内田暁男

BEASTIE BOYS(MARINE STAGE)

  世界中にヒップホップを広めた偉大な男たち……であるのは十分知ってるが、全くもって変な重鎮ぶりを感じさせない、キャリア23年の永遠のヤンチャ3MCS、ビースティー・ボーイズ。久々の新作リリース&来日となったわけだが、その切れ味は幾分も錆びちゃいなかった。最新アルバム『To The 5 Boroughs』のジャケを模したステージで、マイクD、アドロック、MCAの3人は所狭しと動き回る。新作からだけでなくこれまでのヒットチューンを連発。アドロックのハイトーン・ラップは今でも十分刺激的だ。ミックスマスター・マイクのDJも冴えまくる。ジャンル関係なく楽しませ、スタジアム丸ごと揺らせてしまうステージングは百戦錬磨の強者ならでは。素晴らしい大人っぷりを存分に味わった。*土屋恵介

SKETCH SHOW(SONIC STAGE)

  大トリのソニック・ステージの上にはi-bookとサンプラー、キーボードなどが置かれている質素な横長のテーブル。そして高橋幸宏と細野晴臣が静かにゆっくりその位置に着いた。ラップトップの画面に向かいながら数曲でベースを手に取る細野と、サンプラーによるパッド演奏の傍ら数曲で繊細な歌声を披露する高橋両先生の絶妙なコンビネーション、バックのスクリーンに写し出される高速に抽象化された映像などが電子音の小宇宙を形成する。きっちりとコントロールされながらも人肌を感じさせるポスト・エレクトロニカ的音像がイマジネーションを刺激し、アクフェン的カット・アップ・ファンク、ヒップホップ~エレクトロ・ファンクなど繰り出される多彩なビートの数々が体を揺する1時間弱。出演前のテレビ特番にて「裏にはビースティ……あ、俺らが裏か」と漏らした細野先生ですが、裏は裏なりに、アンコールも含め貫禄のパフォーマンス!*内田暁男

▼上記サマソニ出演アーティストの作品を紹介!

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