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第6回 ─ 〈SUMMER SONIC 04〉予習ディスク・ガイド

第6回 ─ 〈SUMMER SONIC 04〉予習ディスク・ガイド(2)

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 04
公開
2004/07/29   14:00
更新
2004/09/24   19:53
テキスト
文/bounce.com編集部

8月8日(日)に出演するアーティストの作品を紹介

BEASTIE BOYS
『To The 5 Boroughs』
EMI (2004)

  活動休止期間を経て、スタジオ・アルバムとしては98年の『Hello Nasty』以来となる久々の6枚目。音楽活動的にも、政治社会情勢的にも、居ても立ってもいられない状況があったのだろう。マンハッタン/ブロンクス/ブルックリン/クイーンズ/スタッテンアイランドを指す呼称をタイトルに掲げ、在りし日のロウワー・マンハッタンが描かれた新作は、NYとヒップホップへの愛情満タン。2003年には反戦歌“In A World Gone Mad”がネット配信され、新作にもシリアスなテーマも数曲。しかし、実際次第に楽しみを感じながら制作に打ち込めたようで、ずーっとしかめっ面の重い内容でもない。重いのはサウンドだ。ビートがとにかくヘヴィー。売れっ子エンジニア=ケン・デュロ効果もあってか、ドラム/ベースがドスドス響きまくり。&ラフな処理もツボにハマる。しばらくスルーしていた往年のファンもカムバックしてきそうだ。パーティー型の“Triple Trouble”なんて最高に親しみやすい。とはいえ、“Time To Build”のストレンジな風合いや“Crawlspace”のベースが導く浮遊感、“We Got The”のやんちゃなテクノ気味の展開など雑種的な遊びもイキていて、例えば単に『Paul's Boutique』の頃を思い出すだけのものではない。90年代に身の回りに散らばったさまざまなアイコンを一掃して、シンプルな姿勢で挑んだ新作は聴き応え十二分。やっぱスゲーな、と思った。(栗原 聰 / 2004/5/25掲載)

THE MAD CAPSULE MARKETS
『CiSTm K0nFLiqT... 』
スピードスター(2004)

  覚悟して聴くべし、世界を貫くMADのニュー・アルバム!! タイトルは〈コンピュータ内における2つのシステムの対立〉、つまり矛盾を意味する。世界の最前線で鍛え上げられ、進化を遂げたデジタル・ビートはかつてない肉体性と強靭な音の響きを獲得した。圧倒的な覚醒感、テクノの手法も採り入れつつ、さらにスピードを増す重爆音! 先行シングル“SCARY”にも顕著だったように、世界の病巣を宣告する大傑作!(鬼頭 隆生/ 2004/3/25掲載)

NAS
『Video Anthology Vol.1』
ソニー(2004)

  デビュー10周年を記念した『Illmatic』〈リマスター盤〉のリリースと同時にプロモ・クリップ集が登場。オリジナル・アルバム全6作品というラップ・アーティストとしては実に輝かしいキャリアのなかから、シングル曲を中心に全14曲のクリップを収録。当時のクイーンズのリアルな風景を切り取ったかのような初期の作品から、ストーリー性の高い彼のリリックを活かした映画的なものまで観応え十分です。(卯之田 吉晴/ 2004/5/25掲載)

N.E.R.D
『Fly Or Die』
 ヴァージン (2004)

  コイツらはエヌ・イー・アール・ディーであってナードとは読みません……てな注意書きも腑に落ちるセカンド・アルバム。つまり、前作『In Search Of...』(の初回盤)でのオタク臭は、もうない。冷房の効いた部屋でネチネチ生まれてきたような引きこもりファンクネスもない。ファレルのロック・スター然とした振る舞いもシニカルに捉えるべきものでは、もうない。ここには、肉体的なドライヴ感を迸らせるロックがある。それは、先行シングル“She Wants To Move”(日本盤にはDFAリミックスも収録)でさえ、まだ従来のネプチューンズらしかったと思えるほど。レニー・クラヴィッツとクエストラヴを演奏陣に加えた“Maybe”でさえ、エアロ気分でドリーム・オンだ。ただ、ひしゃげたダイナミズムとサイボーグな疾走感をくっつける接着剤はネプにしか持ちえないものでもあり、そのプラモデルな感じがやはり彼ららしい痛快作。(轟 ひろみ/ 2004/3/25掲載)

JURASSIC 5
『POWER IN NUMBERS』
インタースコープ (2002)

  初来日の興奮ふたたび! 傑作『Quality Control』からおよそ2年、もっとも新作を待たれていた6人がついにセカンド・アルバムを完成! オールド・スクール・マナーを貫きつつ、新しいプロデューサーやゲスト陣を招き、新たな展開や遊びを繰り広げる今作。ネリー・ファタードを迎えた雰囲気のあるナンバーやカット・ケミストのタイトなビート上でマイク・リレーがサク裂するナンバーなど、全曲がシングル級のオンパレード!(小笠原史子/ 2002/9/25掲載)

THE MUSIC
『Thw Music』
ヴァージン(2002)

  名盤。ロックンロ-ル、パンク、ニューウェイヴ、ブルースなどなど、彼らが血肉にしている要素を細かく拾っていけば、目立った新しさはないのだと思う。しかし、新しかろうが古かろうがどこ吹く風、猛烈な熱量と確信を込めて鳴らされるこの音は、紛れもなく新しい。渦巻くグルーヴに引きずり込まれ、たどり着くのは未曾有の涅槃。未成年の若気の至りを諌めるなかれ。分別では鳴らせないスリルの限りがここにはある。踊れ。(田中 大/ 2002/8/25掲載)

THE HIVES
『Tyrannosaurus Hives』
ユニバーサル (2004)

  かのアラン・マッギーが旅先のTVで〈発見〉したスウェーデンが誇るガレージ・ロックの貴公子たち。オリジナルとしては4年ぶり、ということはつまり世界進出して初のニュー・アルバムがコレです。TVで彼らを観たアランは〈なんじゃコイツら!?〉とコップ酒を思わずこぼしたらしいが(ちょっと嘘)、それだけでこのバンドの目的はほとんど達せられたと言っていいだろう。ハイヴスに魂はない。ハイヴスはとんでもなくロックンロールな身振り、とんでもなくロックンロールなシャウト、とんでもなくロックンロールなファッションをプラモデルのように組み立てた無敵のロックンロール・ガレージ・キットなんだから。演奏後には何も残らない絶叫こそ彼らの魅力で、だからこそテクノ(・ポップ)な質感に踏み込んだ本作はまさにバンドの本領発揮といえるだろう。「セックス・ピストルズとクラフトワークの中間のような音を出したかった」とバンドは言ってるらしいが、まんまディーヴォを思わせる“Walk Idiot Walk”もあれば、ストリングスをゴージャスに〈取って付けた〉“Diabolic Scheme”なんてナンバーもあり、ルービック・キューブをガチャガチャと高速回転させるようにカラフルな断面を次々と展開していく。もはやこの期におよんで〈ガレージ・ロック〉なんて肩書きだけではカヴァーできない必殺のコマーシャリズム(もちろんとってもイイ意味で)。新しいサウンドも、新しいネクタイも同じくらいに最高だ。(村尾泰郎/ 2004/7/25掲載)

LOSTPROPHETS
『Start Something』
EPIC(2003)

  専門誌「KERRANG!」をはじめ、UKの2001年新人賞総ナメから2年と数か月、ロストプロフェッツのニュー・アルバムがリリースされた。UK的なひねりの利いた楽曲と、ルックスの良さが彼らの最大の武器。何が飛び出すか分からないスリリングなジャンルレス・サウンドのなかに根付いた〈イマ〉の感覚は、好きなモノだけを消化/吸収している彼らならではのスタンス。一層磨かれたメロディーにさらなる飛躍を確信!(田中 拓宏/ 2003/12/25掲載)

THE ORDINARY BOYS
『Over The Counter Culture』
イーストウエスト (2004)

  大言壮語なアルバム・タイトルすら本気にしてしまいそうな、UKの大型新人によるデビュー・アルバムが登場。フーだクラッシュだジャムだスミスだと、さまざまなエッセンスをチラ見せしながら突っ走るその姿は、時代に祝福されたかのような運命的オーラをすでに纏っている。モッズやパンク、そしてスカをも巻き添えにし、その瓦礫の上で発せられた蒼いアンセム。今を生きる俺たちにとっては、宿命的な出会いとなった。(加賀 龍一/ 2004/6/25掲載)

SKETCH SHOW
『LOOPHOLE』
イーストウエスト (2003)

  細野晴臣と高橋幸宏によるSKETCH SHOWが約1年ぶりとなるニュー・アルバムを発表。エレクトロニックでありながらも肌の温もりを感じさせるようなサウンドに寄り添うように、柔らかなメロディーが静寂のなかに刻まれていきます。繊細で流麗な音の粒が溶け込む音の世界が優しく穏やかに響き渡る……まさにSKETCH SHOWらしい充実作。コーネリアスや坂本龍一がゲスト参加していることも見逃せません!!(郡司 和歌/ 2003/11/25掲載)

スチャダラパー
『The 9th Sense』
compactsounds (2004)

  スチャダラパー9枚目のアルバム。今回もイイ意味で変わらないSDP文法に則った作り……なれど、過去最上級に極太なトラックはそのファンク濃度のアップデイトぶりを軽快に伝える(SLY MANGOOSE笹沼位吉のベースも好サポート)。小気味良い“FUN-KEY 4-1”や、DEV LARGEとCQが駆けつけた“リーグ オブ レジェンド”、グッド・ヴァイブなインスト群など、恐るべき安定感とフレッシュネスが通底した快作です。(出嶌 孝次/ 2004/4/25掲載)

JUNIOR SENIOR
『D-D-Don't Don't Stop The Beat』
Universal (2003)

  デンマーク出身のダンス・ユニットによるアルバム。80'sニューウェイヴのキラメキを備えた、メロウでファンキーなディスコ・サウンドはフロア直撃のキラー・ビーム。フレーズのリフレインや合いの手などが、妙に歌謡曲テイストなのも楽曲のキャッチーさに拍車をかけています。サーフ・ギターでビーチ気分を煽るなど、なんでもアリのトラックが満載。フレンチ・ハウスやビッグビート好きにはマストな一枚です。(小坂 いちこ/ 2003/5/25掲載)

KASABIAN
『Club Food EP』
BMG/BMGファンハウス (2004)

  UKで限定リリースされたシングルが日本のレコ屋を一瞬にして駆逐した、ダークサイドの大型新人。メンバー同士でコミューン生活を営むというナゾの素性も凄いが、とにかくこの日本デビューEPが有する麻薬的即効性は脅威ですらある。〈密室のプライマル・スクリーム〉あるいは〈地下潜伏したミュージック〉な呪術ダンス・ビートが織りなす暗黒グルーヴ。この閉塞感丸出しなエクスタシーの続きは、〈サマソニ〉という解放区にて。(加賀 龍一/ 2004/7/25掲載)

曽我部恵一
『shimokitazawa concert』
ROSE(2004)

  下北沢のレコードショップ兼カフェmona recordsにて行われた弾き語りライブの実況中継盤。ビデオ・カメラ用マイクを通じて録音された“baby blue”“恋におちたら”といったサニーデイ・サービス時代の楽曲、フィッシュマンズのカヴァー“baby blue”などが生々しく艶かしい魅力を放つ。彼の子供の声が楽曲の一部になってしまう瞬間をはじめ、奇跡的で特別な空気が常に持続している。愛と笑いの夜の記録。(auchi!)

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