7月24日(土)大阪・7月25日(日)横浜 に出演するアーティストの作品を紹介
HY
『STREET STORY』 climax entertainment(2003)
沖縄のストリートから全国へ。1作目は一瞬にして皆の心をノックアウト。待ち焦がれた2作目もそれに負けず劣らず、自然体の彼らの音が美しく優しく、時に激しく心に響く。世界中の空、海、星、月、すべてを虹色に染めるようなHideとIzuの絡み合う声……何もかもが光に満ちているというわけにはいかないこのご時世で、HYの音楽は輝きに満ち溢れている。やはりこれからの音楽シーンに欠かせない存在だと痛感。(向江 舞 / 2003/4/25掲載)
TRAPT
『TRAPT』 ワーナー・ブラザーズ
カリフォルニア出身、〈ポスト・リンキン・パーク〉の最右翼として注目されているトラプト。ガース・リチャードソンがプロデュースをした本作は、飽和状態のUSヘヴィ・ロック・シーンを正攻法で引っ掻き回す核弾頭。ワビサビをわきまえたメロディアス加減と、畳み掛けるようなヘヴィーネスの混合具合に、本国での100万枚オーバーも納得できるってもの。日本でも注目度が高まっている今、ぜひとも見ておきたいバンドだ!(天野勘九郎)
BLACK EYED PEAS
『Elephunk』 インタースコープ(2003)
新たに女性ヴォーカリストを加え、4人編成となってリリースされた3作目。ジャスティン・ティンバーレイクを迎えた先行カット“Where Is The Love”で新境地ともいえる一面を見せてくれた彼らだが、今作ではより多岐にわたる要素を採り入れている。ラテンやパパ・ローチ参加のロック、スクエアなディスコ風ファンクなど、音楽性を重視しつつ、フロアを意識した彼ららしい曲ばかり。最後まで楽しい一枚!(佐藤 ともえ / 2003/7/25掲載)
L’Arc-en-Ciel
『SMILE』 キューン(2004)
先行シングル第1弾の“READY STEADY GO”を聴いて〈マニアックな曲を書くなあ〉と思いつつ、チャートを賑わすさまを見ながら感心していましたが、実に3年7か月ぶりとなるオリジナル・アルバムもまた……! ブルース臭漂うハードなギター・リフ炸裂の“接吻”“Coming Closer”、アコースティックな“Time goes on”、“瞳の住人”のような優しいバラードなど、色とりどりの楽曲でまたもや大きな〈虹〉を見せてくれます!(ヨロイ騎士 / 2004/3/25掲載)
LENNY KRAVITZ
『Baptism』 ヴァージン(2004)
3年ぶりの新作。ここには、革パンぴっちりグラサンぴかぴかで、愛を呟き祝福するレニーはいない。もちろん、得意のロック・ナンバーもバラードも健在なのだが、居るのはひたすら自己と向き合うレニーである。ほとんどが自演で、ゆえに1作目と2作目の〈隙〉を活かしたサウンドに近くなる。往年のファンならば、あの赤裸々な感覚を思い出すことだろう。キャリアの全体を内省しつつ包括した、集大成にして転機にあたる重要作。(木村 優宏 / 2004/5/25掲載)
RED HOT CHILLI PEPPERS
『BY THE WAY』 ワーナー・ブラザーズ (2002)
これまでの彼らのイメージであるラップ/ファンク/パンクといったスタイルは、ほとんど姿を消した。人前で平気でチ○ポをさらすような無鉄砲さは、もはや求められない。代わってここにあるのは、メロディアスで、センチメンタルで、メロウで、哀愁たっぷりの楽曲の数々である。かつての彼らより、REMやスミスやジャクソン・ブラウンあたりに近い音なのだ。だがこれは40歳となった彼らが、〈その都度の自分自身に忠実であり続ける〉というポリシーどうりの音楽を作ったというだけの話である。そしてアルバムは、過去最高とも思える楽曲の完成度が示すように、素晴らしい仕上がりなのだ。本作はバンド史上初めて、何のトラブルも精神的ストレスもない、心穏やかな状態で作られた。本作の落ち着きと繊細さ、優しさはその忠実な反映である。何度も聴き返し、味わい尽くしたい、愛すべき傑作。(小野島 大 / 2002/7/25掲載)
矢沢永吉
『YAZAWA CLASSIC VOICE EIKICHI YAZAWA Acoustic Tour 2002』 東芝EMI(2003)
ますます絶好調のエーチャンが、昨年行ったアコースティック・ツアー、その東京国際フォーラムでのライヴがDVD化。その名も〈YAZAWA CLASSIC〉。アコースティックというとアンプラグド風のシンプルさを想像するけど、そんな普通じゃ終わらねーんです。オーケストラ&コーラス導入の壮大っぷりを5.1chでお届けだ。歌詞の間違いも笑顔で一掃の余裕っぷり。そんな姿もまんま収録だぞ。(土屋 恵介 / 2003/6/25掲載)