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第17回 ─ CAETANO VELOSO

ポール・アンカからDNAまで!?――『A Foreign Sound』の凄すぎる内容をオリジナル楽曲に触れながらご紹介!!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2004/06/24   15:00
更新
2004/06/24   19:47
ソース
『bounce』 254号(2004/5/25)
テキスト
文/桑原 シロー

 小品を含め23曲も放り込まれたこの新作『A Foreign Sound』。さて、聴きどころを何曲かピックアップしていこう。

 まずは、86年作『Caetano Veloso』でも取り上げていたコール・ポーターのナンバーを。今作には彼の曲が2曲チョイスされており、ここでは大スタンダード“So In Love”に注目。ロック/ポップス畑においてはかつてKDラングの名唱が知られるところだが、カエタ-ノ版もそれに匹敵する出来だ。抑制された歌唱から溢れ出るセクシャリティー……カエターノはコール・ポーター楽曲の神髄を熟知している。

 お次はボブ・ディランの“It's Alright, Ma”。〈アメリカン・ソングブック〉ということで当然のチョイスである。クールなトーキング・ヴォーカル・スタイルがかっこいいこのカヴァーでは、ダヴィ・モラエスほか若手連中がバックを担当。今作中もっともヒップな仕上がりとなっている。

 ポール・アンカのデビュー・ヒット曲“Diana”のカヴァーはユニークな仕上がり。有名なギターのリフレインをカットし、ボッサのフィーリングを持ち込んでゴージャスに料理。オリジナルどおり〈オッオ~〉というフレーズを歌うところには笑みがこぼれる。  

 まさかと絶句、しかし、確かにやってもおかしくはないような、アート・リンゼイが在籍していたDNAの“Detached”。「DOWNTOWN 81」のサントラに収録されていたナンバーだ。ジャキス・モレレンバウンの弦アレンジがなんとも……。しかしカエターノの爬虫類ヴォ-カルの爆発ぶりが最高である。

 ニルヴァーナ“Come As You Are”も意外な1曲。ペドロ・サ-のやさぐれギターがキマってる。カエターノの批評性の表れを象徴するカヴァーと言えなくもない。

 スティーヴィー・ワンダーの“If It's Magic”もカヴァー。希代の名作『Songs In The Key Of Life』に収録されていた比較的地味なナンバー。タック&パティがカヴァーしていることでも知られる。カエターノ版は音数を少なくし、シンプルにメロディーの良さを引き立たせている。

▼『A Foreign Sound』でカヴァーされている楽曲のオリジナル収録作品を一部紹介。

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