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第12回 ─ 〈MOK Radio〉管理人が語る、ネットラジオの作り方(後編)

連載
デジタルミュージックガイド
公開
2004/02/19   18:00
テキスト
文/津田 大介

個人音楽サイトの管理人3人によって運営されている人気ネットラジオ〈MOK Radio〉管理人が語る、ネットラジオの作り方。後編は実践編として、ネットラジオに必要な機材やソフト、そしてオススメのネットラジオをご紹介します。

 こんにちは、音楽配信メモの津田です。前回はMOK Radio(モックラジオ)を始めたきっかけや、運営する際の難しさなどを書かせて頂きました。今回は、具体的にネットラジオを始めるにはどんな機材やソフトが必要になるのかという部分を話していきたいと思います。

 まず、必要となる機材ですが、ラジオを行う人数によって多少変わってきます。トークラジオを行う場合、絶対に必要になるのは〈マイク〉です。マイクは街の電器屋さんや、パソコンショップで売っている2~3千円のもので構いません。ただ、できれば卓上に置いて固定できるタイプの方が長時間ラジオをやる場合は疲れないでしょう。1人でトークラジオをやる場合、マイクとパソコンさえあればあとは何もいりません。パソコンのマイク端子にマイクを接続し、音楽はあらかじめ音楽CDからリッピングしておいたMP3ファイルを再生すればOKです。


MOK Radio 放送風景

 MOK Radioのように複数の人間でトークラジオを行う場合、人数分のマイクと〈ミキサー〉と呼ばれる音声をミックスさせる機材が必要になります。ミキサーは楽器屋さんやDTM製品を扱っているパソコンショップに行けば購入できます。オススメはBEHRINGER社のミキサーです。一番安いEURORACK UB502という製品は実売6000円前後で購入でき、音質も申し分ありません。マイクを接続するだけでなく、CDプレーヤーもミキサーに接続すれば、音楽を薄く流しながらトークするのも簡単にできるようになるので、1人でラジオを行う場合も、金銭的な余裕があればミキサーを1台買っておくと便利でしょう。ミキサーのLR出力はパソコンの〈LINE-IN〉端子に接続します。ただし、ノートパソコンなどはLINE-IN端子が付いていないものもあるので、その場合はUSBインターフェースなどを別途購入する必要があります。

 さて、マイクやミキサーのセッティングとラジオでかける曲の用意が終わったら、次は実際に放送してみましょう。実はネットラジオを行えるソフトというのは、インターネット上でたくさん無料で公開されています。もっとも有名なのはSHOUTcastというソフトです。定番MP3プレーヤーWinampのプラグインになっており、Winampで再生した音楽を世界中に放送することができます。使い方などはネットラジオのススメというページを参考にするといいでしょう。

 SHOUTcastより簡単に放送できるソフトもあります。それがJetAudioというソフトに付属する「JetCast」というソフトです。こちらのソフトは設定なども非常に簡単で、誰でも簡単に放送を行えるので、ネットラジオ初心者はSHOUTcastよりこちらのソフトの方がオススメです。

 ただし、SHOUTcastもJetCastも、流した音楽が〈権利処理〉されません。そのまま音楽CDからリッピングしたプロアーティストのMP3を流すと、著作権侵害になってしまうので、十分な注意が必要です。放送する場合は必ず自作曲か、トークのみに限定するようにしましょう。

 放送を行う際は、掲示板やチャットなどを用意して、そこにリスナーを誘導するとリスナーの反応を見ながらトークができます。これこそがネットラジオの醍醐味とも言えるので、掲示板かチャットのどちらかは用意しておきたいですね。

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