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第40回 ─ Rケリー、Aハミルトン…いま男性ソロ・シンガーが熱い理由

第40回 ─ Rケリー、Aハミルトン…いま男性ソロ・シンガーが熱い理由(2)

連載
360°
公開
2004/01/29   17:00
更新
2004/01/30   14:35
ソース
『bounce』 250号(2003/12/25)
テキスト
文/bounce編集部

JOE 俺は物凄くロマンティストだからね


 昨今、長らく低迷していた男性R&Bシーンがにわかに活況を呈してきている。そこで、この人が出てこないと話にならない、とばかりに新作リリースに合わせて来日したジョーを直撃した。

 美しい曲で自分を表現するジョーはとことんロマンティストである。最新アルバム『And Then...』からのファースト・シングル“More & More”のプロモ・クリップを観て、顔を赤らめた人も多いだろう。

「あのビデオは衣装がいらなかったってのが良かったね(笑)。私生活であんなことしてるかは……ハハハ(笑ってごまかす)。俺は物凄くロマンティストだからね。女性から受けるインスピレーションはとても多いよ」。

 こちとらサングラスの奥で優しく揺れる瞳にドッキドキだ。そこで早速、新作について語ってもらった。

「『And Then...』ってタイトルには、自分が考える新しいR&Bという意味がこもってるんだ。ヒップホップは自分の人生観やライフスタイルをそのまま打ち出しているものが多いけど、R&Bはそうでもないだろ? だから、R&Bシンガーとしての生活や自分のライフスタイルを反映したかった。“Street Dreams”や“Jeep”は自分の実体験をそのまま表しているよ。それに今回は新しいプロデューサーを多く使った。もっと新しい刺激が欲しかったし、今回はそうすることで自分が表現したいヴァイブが生まれてくるかどうか、客観的に見てみたい気持ちが強かったんだ。だから、他の人に書いてもらいながらも、オリジナリティーがあるかどうかに気を配ったよ」。

 そう、ジョーは案外チャレンジ精神旺盛なのである。彼はアップ・ナンバーにも果敢に挑戦している。ミスティカルの客演で大ヒットしたシングル“Stutter(Double Take Remix)”での成功が、彼のチャレンジ精神に火を点けたのかもしれない。そこで今回は、ユーリズミックスの“Sweet Dreams”を使ったナズの“Street Dreams”を下敷きにした同名曲や、Gユニットが参加した“Ride Wit U”などヒップホップのアイコンも積極的に取り入れている。“Street Dreams”の発案は、ジョーがNYの友人を介して知り合ったビショップ・ディクソンであり、彼の存在は刺激を求めたジョーの今作に不可欠な人物のようだ。一方、Gユニットが客演している“Ride Wit U”は、ジョーが彼らの“Wanna Get To Know You”に参加したことからアイデアが閃いたという。

 また、このアルバムには素晴らしいバラードも数曲収録されているが、そこでも制作陣との新しい顔合わせが実現している。

「フィラデルフィアのアイヴァン・バリアスとカルヴァン・ハギンズには自分から直接連絡して参加してもらったんだ。彼らのことを物凄くリスペクトしているから、是非とも一緒に仕事をしたかったのさ。その結果“Testify”や“Another Used To Be”といった素晴らしい曲が出来て本当に良かったと思っているよ」。

 一方、シングルの“More & More”と“Make You My Baby”で、レーベルメイトと言えども初めての仕事となったR・ケリーについては「今回の2曲は彼が作った曲をガイドラインとして、それを僕なりに解釈して作った曲なんだ。彼はR&Bを心底理解していて、聴いてきた音楽のバックグラウンドが似ている」とのこと。さまざまな邪推はここでは省くが、少なくともジョーはR・ケリーに対して最高のリスペクトを払っていた。

 そして、“Sweeter Than Sugar”はジョーが初めてファンへの感謝の意を込めて作った曲だそう。冒頭の曲は〈あなた〉のために書かれた曲なのよ!(石島春美)

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