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第39回 ─ 全米きってのヒップホップ★産地、ミッドウェストのヤバイ現状!!を再確認

第39回 ─ 全米きってのヒップホップ★産地、ミッドウェストのヤバイ現状!!を再確認(2)

連載
360°
公開
2003/12/18   13:00
更新
2003/12/18   17:27
ソース
『bounce』 249号(2003/11/25)
テキスト
文/bounce編集部

中西部が生んだスター★アルバム

NELLY 『Country Grammer』 Fo'Reel/Universal(2000) 先行カットされたタイトル曲でのクセになりそな節回しで、人気を博した後に届けられたファースト・アルバム。全面に漂う緩いローカルな空気、思わず口ずさんじゃいそうなキャッチーなフックで“E.I.”をはじめヒット曲を量産した。(Masso)

ST. LUNATICS 『Free City』 Fo'Reel/Universal(2001) ネリーも在籍するセントルイス最強のクルー。カントリー・グラマーそのまんまに各々がクセのあるフロウを聴かせ、そこにメロディアスなトラックも合致することで郷愁の念に駆られることマチガイナシ。メロウな名曲“Groovin' Tonight”は必聴。(Masso)

ALI 『Heavy Starch』 Fo'Reel/Universal(2002) セント・ルナティックスからのソロ、ってことでモロにネリー路線を踏襲した陽気なプロダクションからは長閑な田舎の風景が広がってくるよう。ユルユルなラップにクセはなく、メロディー、フックの耳当たりも心地良い。(Masso)

NELLY 『Nellyville』 Fo'Reel/Universal(2002) 前作でのローカル感は抑えめに、ちょいと洗練された印象もある2作目。ネプチューンズ制作のフロア・アンセム“Hot In Herre”に続き、初々しい甘酸っぱ系ラヴ・チューン“Dilemma”における等身大なスタイルでふたたび人気が大爆発!!(Masso)

CHINGY 『Jackpot』 Disturbing Tha Peace/Priority/Capitol(2003) リュダクリス・クルーからのデビューながら影響はほどほどに。ミッドウェストのスウィンギンなノリを強く出した軽快なサウンドからは当地のリアルな若者像が窺える。デビュー・シングル“Right Thurr”は2003年を代表するフロア・キラーとなった。(Masso)

BONE THUGS-N-HARMONY 『Thug World Order』 Ruthless/Epic(2002) 限りなく歌に近いハーモニー・ラップの先駆者であるボンサグは、オハイオ州クリーヴランドで結成された中西部の古株でもある。本作には地元讃歌“Cleveland Is The City”を収録。各メンバーによる地元の若手フックアップにも引き続き期待したい。(狛犬)

PRETTY WILLIE 『Enter The Life Of Suella』 MCA(2002) 歌いまくる“Na Na”が小ヒットを記録したセントルイスの若駒。あきらかなネリー・フォロワーにも関わらず日本では注目すらされなかったが、その滑らかなシンギング・フロウはネリー以上の鼻歌感! 次の一手が待たれる男だ。(狛犬)

DO OR DIE 『Pimpin' Ain't Dead』 Rap-A-Lot(2003) イリノイ州シカゴも中西部……ってことで、南部でブレイクし、徐々に地元度をアップさせてきたドゥー・オア・ダイの最新作にして最高傑作がコレ。ここではJPやトゥイスタなどの地元連中の多芸ぶりを活かし、フリーキーでソウルフルな一大シカゴ絵巻を完成させている。(狛犬)