やっぱり歌が好き、音楽が好きっていう気持ちがいちばん

hiro、今井絵理子、上原多香子、HITOE(う~ん、この名前の並びにはグッときますな)。すでに話題となっているSPEEDの〈再集結〉。2001年に阪神淡路島震災チャリティー・ライヴでの〈一日限定〉もありましたが、今回はちょっとワケが違います。〈Save the Children 一緒に、始めよう。〉――アジアを中心に、困難な状況下にある子供たちの支援活動の一環として再集結したという点では、前回と同じようなニュアンスではあるけれど、今回はなんてったって全国ツアーもやっちゃったうえに、アルバムまでリリースしちゃうんですから、4人の意気込みもハンパじゃないでしょ!
――ということで、今回の〈再集結〉は2001年のとき以上に大きなイヴェントなんじゃないかな?
多香子「大きい、もっと。あのときも大きかったけど、今回は期間も長いし、アルバムを出したり、ツアーで全国を回るっていうことはすごいと思う」
絵理子「まさか、また4人で全国をいっしょにツアーするなんて思ってもみなかった。いっしょに飛行機乗ったり新幹線乗ったり……すごく新鮮でしたね」
多香子「毎日っていうぐらい会ってたよね」
HITOE「うん、ほとんど毎日」
絵理子「ちょっと会わなかったら〈元気にしてるのかな~?〉って(笑)」
――うんうん。ツアーをやるっていうこともすごいけど、今回はアルバムが出る!っていうところもうれしいよね。これは一聴したときの印象なんだけど、色に例えると……以前のSPEEDが〈白〉〈真っ白〉なイメージだとしたら、今回は〈クリーム色〉っぽいというか、温かみのある感じだね。確実に色合いが変化してる。
hiro「うん、久しぶりにいっしょに過ごしたり作品を作ったりすることで、以前とは違うなっていうのは感じてて。それぞれがいろんなものを見て、吸収して、それをいい形で出すことができているっていうところはあるから、おっしゃった感じはすごくわかります」
――そのアルバム『BRIDGE』だけど、いろんなアーティストが楽曲を手掛けてるね。お馴染みの伊秩弘将さんはじめ、Tommy February6 Project Team、ゴスペラーズ、CHARA、つんく……。
絵理子「違うSPEEDが聴けるんじゃないかなあってワクワクすると思う」
HITOE「初めてSPEEDに楽曲を提供してくださったアーティストのみなさんも、すごく私たちのことを考えて作ってくださってる感じで……」
多香子「すごい新鮮だった。そういった曲のイメージを壊さないようにしながら、私たちの色に変えていって……」
絵理子「いいバランスでできたらなあ……できたんじゃないかなあと思ってます」
――まったく新しいSPEEDばかりっていうわけでもなく、お得意の部分もありきで。
hiro「やっぱり、それぞれ変わらない部分や変わっちゃいけない部分もあるし」
――“Bridge to Heaven”なんかは、かつてのSPEED感があるよね。隊長的には“君とまた逢える日を”がいいなあ。
HITOE「みんな言うね」
多香子「うん、みんな言う」
絵理子「私も好きなんだ」
hiro「うん。伊秩さんが作った曲なのに、伊秩さんっぽくないなって思った。歌い方とかもいままでになかった感じだったから」
――なんとなく、この曲が2003年版“White Love”って感じがするなあ。
絵理子「ふ~ん。とにかく今回のアルバムの曲は、全体的にあったかみを感じますね。これまでのSPEEDのアルバムのイメージは、〈駆け抜ける〉とか〈熱い〉っていうイメージもあったけど、今回のアルバムは、心が温まる感じ」
hiro「優しい感じだね。とにかく、本当にみなさん素敵な曲を書いてくださって、感謝してます」
――期待以上、本当にいいアルバムになったと思う。こちらこそ感謝(驚)だよ。
hiro「やっぱり歌が好き、音楽が好きっていう気持ちがいちばんだし、そういったものが表れた作品になったと思うので、いろんな人に届いてほしいですね」
▼SPEEDのアルバムを紹介

2000年10月に行われた〈阪神淡路震災チャリティー・ライヴ〉での模様ほかを収めたアルバム『SPEED MEMORIAL LIVE "One More Dream"+Remix!!!』(トイズファクトリー)