ビートルズという大きな家を離れた4人の旅。その旅の風景はさまざまですが、ビートルズ『Let It Be...Naked』に合わせて最近リリースされた、〈その後〉の4人の旅路を確認できるDVDをご紹介していきましょう。
まずは主将・ポール・マッカートニー。93年のワールド・ツアーを収録したライヴ映像「Paul Is Live」は、〈007/死ぬのは奴らだ〉をはじめ、ウィングス~ビートルズ時代のヒット曲が山盛り。リンダの姿もいまとなっては涙です。で、さらに涙の「Concert For George」は、音楽監督をエリック・クラプトンが務めた、ジョージ追悼ライヴの模様を収録。リンゴ、ポールを筆頭に、ビリー・プレストン、ジェフ・リン、ラヴィ・シャンカールにモンティ・パイソンまでジョージ人脈が大集合。まさに人徳ですね。そして、ジョン・レノンの定番映像作品「Lennon Legend」は嬉しいDVD化。オノ・ヨーコ指揮のもとレア映像が追加され、画像も驚くほどクリアになっています。そしてオチ、ではないですが、リンゴが主演した映画「おかしなおかしな石器人」(81年)もDVDで登場。石器時代を舞台にしたSFコメディーで(吹き替えは広川太一郎!)、石器人=リンゴが焚き火を前にこん棒でビートを刻み、音楽が生まれる!というアホらしくも感動的なシーンに打たれます。4人とも山あり谷ありですね。
「Concert For George」(ワーナー)