北海道の夏をさらに熱く燃やすお馴染みRISING SUN ROCK FESTIVAL 2003 in EZO(愛称エゾ・ロック)。石狩湾新港樽川ふ頭横の各特設野外ステージでは、今年も品質保証!のエゾ・ロッカーたちが続々とオーディエンスを沸せました。なにぶんアーティストの数が尋常じゃないので、全部には触れることができませんが、ここでは地元北海道のタワレコ新札幌店スタッフの涙と笑いのエゾ・ロック実況体験記をお届けいたします!
8月15日 遂に今年もやって来ました、RISING SUN ROCK FESTIVAL! 早いもので今年で5回目!! 当初、曇り?なんて囁かれていましたが、そこはエゾ・マジック、しっかり例年のごとく晴天(RISING SUNで晴れなかったことはいままで1度もないんです)! 客足は16日に控えてか、まずまずと言ったところではありましたが続々とゲートをくぐり抜け、テントを張る人、レジャーサイトをおさえる人と慌ただしい様子。
SUN STAGE 15:00/氣志團
PM3:00。さぁ~遂にフェスのスタート! オープニングに相応しく氣志團の出番だ。さすがROCKを越えたアイドル? “デリケートにキスして”も“ONE NIGHT CARNIVAL”も大合唱の渦! 一気にヒートアップした会場は、まさに氣志團現象がおこっていました。
EARTH TENT 18:20/BAZRA
地元、札幌が誇る3ピース・バンドBAZRAも初のRISING SUN登場!! 矢継ぎ早にまくしたてる言葉の数々に心打ち抜かれた人も多いはず。彼らが生み出すグルーヴとオーディエンスは一体になり、衝動的に鳴らされた音にオーディエンスも熱い声援で返す。普段のライヴとはまた違った彼らを見た。
RED STAR FIELD 22:00/ZAZEN BOYS
ex.NUMBER GIRL無戒秀徳、アヒトイナザワによるユニットが遂にエゾの地でそのベールを脱いだ。実験的で全編〈和〉を基調としたときにジャズ、ときにプログレッシヴなサウンドで、80'sの香りを漂わせながらもギターの金属的な音色はやはり無戒そのもの! いい意味でファンを困惑させていた。ステージ横の空を見上げると月が怪しく輝き、彼らのライヴを観るうえで、これ以上のロケーションは今後二度と体験することはできないでしょう。
EARTH TENT 21:50/THE MODS
〈MODS! MODS!〉といういつもの9割男のコールに誘われ〈EARTH TENT〉に向うと、本日のトリを務めるというコトもあって始まる前からすでに客のテンションも盛り上がりっぱなし! ラモーンズ“Blitzkreig Bop”、クラッシュ“I Fought The Low”のカヴァ-で大サービスねぇって思ったら……森山達也の「知ってる人は歌って」というMCの後、鳴らされた“TWO PUNKS”で一気にヒートアップ! 自分だけかと隣の男性を見ると頬に涙が……森山の一語一句そして彼らの鳴らす音の説得力に感銘を受けた。その日その場所で同じ感動を覚えた人が何人いたことか。