そういうわけで、ツェッペリンの持つさまざまな音楽的要素のひとつとして重要なのが、〈ブリティッシュ・フォーク・ミュージック〉。ドノヴァンの『Hurdy Gurdy Man』では、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムがバックを務めていますし(そう思ってドノヴァンを聴くと、逆にツェッペリンを〈発見〉したりも!)、『Led Zeppelin IV』では、トラッド・フォークの歌姫、サンディ・デニーがヴォーカルで参加してます。またバート・ヤンシュやロイ・ハーパーといったシンガー・ソングライターから、ギターのテクニックをはじめ多大な影響を受けているというのも有名な話。こうしたフォーク~トラッドというルーツ・ミュージックをも貪欲に吸収するところがツェッペリンの真骨頂なんです。
▼本文中に登場したアーティストの作品を紹介。