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第1回 ─ 〈FUJI ROCK FESTIVAL '03〉予習ディスコグラフィック!

第1回 ─ 〈FUJI ROCK FESTIVAL '03〉予習ディスコグラフィック!(3)

連載
オレらの 夏 フ ェ ス 予習・復習帳 03 
公開
2003/07/24   15:00
更新
2003/07/24   18:38
テキスト
文/bounce.com編集部

7/27(SUN)締めくくりにふさわしい、充実のラインナップ。どれを見てもハズレなし!

 まずは、〈RED STAGE〉からご紹介。元ナンバガの田淵ひさ子加入後、ライヴの勢いがぐんぐん加速しているbloodthirsty butchers。この時間からテンションを上げ過ぎて、夜にはヘバってそこいらで寝ている人が毎年必ずいるので、ペース配分を考えて盛り上がりましょう。そして見逃せないのがEGO-WRAPPIN'。CDのイメージだけでは捕らえられない迫力あるライヴは一度体験すると病みつきになること間違いなし! 開放感のある野外との相性も抜群です。ビーチ・ボーイズなどの、ポップ・サイドを現代マナーで甦らせたかのような濃密ポップ・アルバム『So Much For The City』を発売した気鋭バンド、スリルズにも要注目。

メインと比べると規模は小さいながらも、アーティストのセレクトはハズレがない〈WHITE STAGE〉。キャリア最高傑作の呼び声も高い『Summer Sun』をリリースしたヨ・ラ・テンゴも欠かせません!〈ORANGE COURT〉に出演するサン・ラー・アーケストラのカヴァー“Nu Clear War”では、「MOTHER FUCKER!」の合唱に乗り遅れないようご注意を。そして2001年のフジロックにて、会場を文字通り震撼させたモグワイ。『Happy Songs For Happy People』で見せた、メロディアスなフィードバック・ノイズの極みを、ぜひとも一度体感されたし。邦楽アーティストでは、OOIOO、ROVOの、トリップ不可避のグルーヴに身をまかせるのも一興。クラムボン、くるりも盛り上がること間違いなしでしょう!

そしていよいよメイン・ステージ〈GREEN STAGE〉。ファースト・アルバム『Fallen』がヒット中のエヴァネッセンスは今回が初来日。海外では既に話題となっているステージをお見逃しなく。忘れちゃいけないのが、スティーヴ・ウィンウッド~エルヴィス・コステロの流れ。自らのルーツに立ち返った後、表現にさらなる深みを築いたこの2アーティストは、世代を問わず恍惚の時を過ごさせてくれることでしょう。大トリは、渾身のアルバム『100th Window』をリリースしたマッシヴ・アタック。単独公演で見せた、音楽と映像の融合は壮絶の一言。あのステージを自然の中で再現するのかと思うと、今から身震いが…。

毎年、ツボをついたアーティストの選出でフジロックファンを唸らせている〈FIELD OF HEAVEN〉。今年も当然ナイスなメンツが揃っています。中でも見ておきたいのが、遠藤賢司&カレーライス。日本が誇る〈純音楽家〉が持つ、表現能力の高さをぜひとも目に焼き付けるべし! 年々円熟を見せているGラヴ&スペシャル・ソースの、緩急をわきまえたヘロヘロでブルージーかつグルーヴィーなステージもぜひ。

新設ステージ〈ORANGE COURT〉は、出演者リストを見ているだけでタガがハズレそうなアーティストだらけ。琉球民謡からダブ、さらにはラルク・アン・シエルのカヴァーまで、ずばぬけた懐の深さを見せるシンガー、ハシケン。日本屈指のドラマー吉田達也が率いるプログレバンド、RUINS。日本フォーク史を築き、早くからフリー・ジャズとの接点も持っていた怨念シンガー・ソングライター、三上寛。ジャズという枠を飛び越え、〈祭り〉を体現する渋さ知らズオーケストラ(女子人気高し!)などなど、どれも圧巻のステージが繰り広げられるはず。オープン・エアーな環境で体験すると、異次元にトバされること必至なアーティスト揃いですので、オーディエンスもそれなりの覚悟をお忘れなく!(ヤング係長)

▼出演アーティストの作品をご紹介