このコーナーは、デビュー・シングル『自殺志願者が線路に飛び込むスピード』発表を前に、プレデビューDVDでの衝撃的フォーク・パンクっぷりが大注目を集めている弾き語りユニット、野狐禅(やこぜん)が贈る連載対談企画。その名も「野狐禅の社会福祉概論」!
竹:俺、高齢者福祉を専門に学ぶ教室に入ってたんだよな。で、介護っていうものを中心に習っててさ。
浜:俺は単位が取りやすい先生の授業ばっかりだったもん。出席表出せばいいやつとか(笑)
竹:で、介護ビデオを見るわけだな。そんでさ、いわゆる介護ってもんをしている娘さんや息子さんの話を聞いたりするわけだね。
「こういう部分でこういうサポートがあったらもうちょっと楽なんだけどな。」とか
「こういうところで苦労します。」みたいな。そういうビデオがあるんだよ。
そんでさ、そんな中、俺が見ていたビデオでさ、おじいちゃんがヨタヨタしながら「ま゛~~」とか言いながらフレームインしてくるわけさ。やっぱりさ、その絵が実に面白かったわけよ。
浜:そうだよね。
竹:ふつうにね、おもしろかったんだよ。
浜:うん。
竹:だからさー、噴出そうと思ったんだけどさ、ところがどっこい、その教室の中にはさ、それを笑うことはタブーみたいな空気が流れてんだよ。
浜:やっぱ、そういうとこって、そういう空気になりますねー。
竹:でしょ?でもね、そこで俺がむしろ問いたいんだけどさ、それを笑うのってさ、「悪」ではないよなー?
浜:うん、分かる分かる。
竹:だってさ、「身体機能の低下」なんて人間なんだからあたりまえだろ?!赤ちゃんが片言の言葉しか話せないのを、「かわいらしい」「ほほえましい」「ははっ(笑)」と思うのと一緒だよ。そういう体が弱ったおじいちゃん、おばあちゃんの、そんなかわいいフレームインをさ、「愉快だな」って思ってしまうのって異質かな?