ブルースを響きとして捉える新世代。ベックと並ぶ個性の強さで思い浮かぶのがウィル・オールダムです。『Ode Music』では、ワンフレーズだけギターを弾き、それをループさせるというブルース×ミニマルなアプローチを展開しました。またジム・オルークは、『Bad Timing』でフィンガーピッキング・ギターを未来のアンビエント・ミュージックのように響かせ、その後のアメリカン・ルーツ・ミュージック再発見への道を拓いたのは記憶に新しいところ。そして、忘れてならないのが、〈貝がらDJ〉鈴木惣一朗が参加しているNOAHLEWIS' MAHLON TAITS(写真)。新作『SITTING ON BOTTOM OF THE WORLD』ではチャーリー・パットンのカヴァーも披露していますが、DJいわく「ノアルイも、ブルースのもつ音の質感、ローファイな空気を愛してる」のです。
ウィル・オールダム『Ode Music』(Drag City)