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第3回 ─ ブリル・ビルディングの青春

大滝詠一 巨匠が贈る話題の新曲“恋するふたり”を、さっそく聴いてみよう!!

連載
鈴木惣一朗の貝がらラジオ
公開
2003/06/19   16:00
更新
2003/06/19   18:21
ソース
『bounce』 243号(2003/5/25)
テキスト
文/bounce編集部

 はっぴいえんどからスタートして、日本のポップス/歌謡界に大きな足跡を残してきた大滝詠一。そんな巨匠が、実に5年半ぶりにリリースする新曲“恋するふたり”を、〈貝がらDJ〉鈴木惣一朗 が初聴き! その感想を実況ナマ中継でお届けします!!

「相変わらずだなあ(ニッコリ)……“冬のリヴィエラ”みたいなコード進行(笑)。内容は、いわゆる〈ボーイ・ミーツ・ガール〉ものだね。このたわいもないポップスを、齢60近い大滝さんがこんなに瑞々しい歌声で歌っているっていう風景というのはスゴイ。細野(晴臣)さんみたいに変化していく人もいれば、大滝さんみたいにずっと変わらずにとんでもないとこへいっちゃう人もいる。こういった王道ポップスを作って、こんなに人気がある人は世界中もうどこにもいないよ。でもこれを聴くと、大滝さんや山下達郎さんみたいにリアルタイムでブリル・ビルディングの時代に触れた人にとって、それがいかに強烈なものだったかがよくわかるよね。たわいもない〈ボーイ・ミーツ・ガール・ポップ〉に込められた深さ、強さ……全然王道なんだけど、この不変さは超モンド(笑)。こんな不穏な世の中で、こうした小さな幸せを歌うってことに、なにかメッセージを感じるな。心にズドンと響くものがあるよ」。

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