同世代の女の子たちに聴いてほしい!
コイシ隊員A「どうしたんですか、隊長。なにか深刻な悩みでも……。なんなら相談にのりますよ。僕で良ければ」
隊長「うん、実は恋の悩みで……」
隊員A「やっぱり、そうでしたか」
隊長「ずっと好きな女の子がいるんだけど……」
隊員A「フラれちゃったとか?」
隊長「……じゃないんだ。実は、その子の妹のことも好きになっちゃってね」
隊員A「う~ん、ちょっと複雑ですね」
隊長「ふたりとも好きなんだよなあ」
隊員A「究極の選択を迫られてる、というわけですね」
隊長「そう。なっちにしようか……」
隊員A「ん? なっちって、まさか安倍なつみ? じゃあ、妹って……」
隊長「うん、麻美ちゃん」
隊員A「それで悩んでたと……」
隊長「あ~、胸が苦しい」
隊員A「ハイハイ、いつまでも悩んでてください! もっと現実的な悩みかと思ったら……ほらほら、取材に出かけますよ!」
というわけで、今回のコイシ隊のターゲットは、安倍麻美ちゃん。〈なっちの妹がデビュー〉という情報をあちこちで耳にした人たちも多いと思うけど、その注目度たるや、〈妹が〉っていう域を通り越してる感すらあります。昨年暮れにおこなわれたプレ・デビュー・イヴェントに集まったファンの数は、ナント2,500人!
「無料のイヴェントだったんで、当日のステージに上がるまで、どのくらいの人が来るのかわからなかったんですよ。雨だったし、みんな来るのかな?って思ってたし。でも、びっくりしましたね。あんなにたくさんの方が集まって……名前を呼ばれたりするのも、慣れてないんで照れ臭かったです」。
さて、そんな麻美ちゃんが、歌手デビューしようと思ったきっかけとは?
「以前、音楽を聴いて心が救われたことがあったんですね。それで、今度は自分の曲で誰かを元気づけたり、なにかを伝えたいなと思ったんです」。
そう語る麻美ちゃんのまなざしはとても純粋。愛想笑いや媚びた仕草は慣れたもの、っていうようなイマドキのオンナのコとはあきらかに違った佇まいを感じさせます。そして、このたびいよいよリリースされるデビュー曲“理由”も……。
「違いますね。イマにはない感じかな?って思います」。
“理由”、カップリングの“W・S・S→”(こちらは麻美ちゃんの作詞!)ともに、作曲は筒美京平(!)。日本のポピュラー音楽史を彩ってきた氏の楽曲は、昨今のガールズ・ポップにはない新鮮さとキャッチーさを、これでもかとばかりに放っております。おもわず、Kinki Kidsが“硝子の少年”(作曲・山下達郎)でデビューしたときのことを思い出しました……といったところで、お約束の質問。麻美ちゃんがいまコイシテルものって何?
「つねにコイシテルものは音楽。情報はTVだったり友達だったりCD屋さんでの試聴だったり。買うときのキメ手はジャケット……ですね。たとえば女性アーティストだったら〈可愛い〉とかっていう見た目で決めちゃいます。ブリトニー・スピアーズさんとか、ジェニファー・ロペスさんとか、〈……Kiss Kiss♪〉って歌ってる……あ~名前忘れちゃった(コイシ隊注:ホリー・ヴァランスです)。あと、お店の方が書いてるコメント・カードも参考にしてます」。