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第15回 ─ TLC・イズ・アライヴ!! 3人が残してきた足跡、そして新作『3D』の全貌が明かされる!!

3枚の超傑作と共に振り返る、20世紀のTLC

連載
360°
公開
2002/11/14   13:00
更新
2003/12/18   17:19
ソース
『bounce』 237号(2002/10/25)
テキスト
文/出嶌孝次

Ooooooohhh... On The TLC Tip
LaFace/Arista(1992)
アン・ヴォーグ的なオーソドキシーを持つ女性グループへのアンチとして登場したためか、アタックの強いレフト・アイのラップを前面に押し出した作りで、マーリー・マールまで起用。ただ、3人の個性が均等に出るよう練られた“Ain't 2 Proud 2 Beg”を聴けば、チリを途中加入させたダラス・オースティンの意図もよくわかる。

Crazysexycool
LaFace/Arista(1994)
通称〈赤盤〉。より女性的になったT・ボズの熱情が染み渡る“Creep”のヒットで約束された世界的なブレイク作品。本作がなければアトランタ・ブラック・シーンの現在はなかったし、その後R&Bサウンドがポップ・ミュージックの主軸となることもなかったはず。“Waterfalls”ではオーガナイズド・ノイズをフックアップ。

Fanmail
LaFace/Arista(1999)
フューチャリスティックなムードを纏って登場した3作目。当初は!?だったがいま聴くと異常にポップな先行曲“Silly Ho”などを聴くと、彼女らの先見の明を感じずにはいられない。無名のシェイクスピアを起用して大ヒットしたダメ男バッシング曲“No Scrubs”は、緻密なビートと共にR&Bのリリックの在り様をも変えた重要曲。