VARIOUS ARTISTS
『New Woman's Music Sampler』(1999)
少しでもこのレーベルのこと、そして〈ロック←→ライオット・ガール←→フェミニズム〉のことが気になったのであれば、やはり今作を聴いてください。お得なレーベル・サンプラー的コンピレーション。ブッチーズ、ハガード、カイア、レトシン、トライヴ8、サラ・ドーハー、タミ・ハート、ムーヴス、ニードなどを収録。ライナーにはみなさまの〈??〉に答えてくれるわかりやすいアンサー付き。もちろんサウンドだけでも楽しめます。
LE TIGRE
『Le Tigre』(1999)
90年代を代表するライオット・ガール・バンド、ビキニ・キルのキャスリーン・ハンナを中心とするトリオ。ビキニ・キルからの精神はそのままに、ここで聴かれるサウンドは80年代エッセンス満載のエレクトロ・ディスコ・ポップ・スタイル。でもやはりパンク魂はビンビンであります。強いです。ボーイフレンドのアドロック(ビースティ・ボーイズ)によるユニット、BS 2000と来日も。かなりチープだったけど、気合い120%の説得力に涙が出ます。
VARIOUS ARTISTS
『Homocore MPLS : Live And Loud』(1999 Lefty/Mr. Lady)
当レーベルからのリリースではないのですが、ディストリビューションをミスター・レディがやってますし、やはり切っても切れない繋がりなのでご紹介。98年におこなわれた同性愛者支持イヴェントの実況盤。紹介のバンドが多数参加しています。日本じゃ無理だろうなぁ。やったとしても無視か笑いに逃げこむような気がする。もちろんアメリカでも彼女(彼)たちに軽蔑の眼差しはあるんだろうけど、そんなのを腹で笑ってしまうような強さがあります。
THE BUTCHIES
『3』(2001)
チーム・ドレッシュを経て、カイア・ウィルソンが結成したバンドのサード・アルバム。個人的な思い込みでスイマセンがホントに大好き。現在最強のパンク・ロック・バンドではないのでしょうか。シンプルな3ピース・スタイルながら、なんなんでしょうこの説得力。彼女のメロディーからは何万年経っても色褪せないリアルなエモーションが、とにかく心をグッサリ突き抜けていくのです。やはりすべてがホンモノ。聴くたびにいろいろと考えてしまう大傑作。
THE HAGGARD
『No Future』(2001)
コレは激烈! スリーター・キニーのコリン・タッカーも在籍するバンド、キャダラッカのドラムス、STSが率いるハードコア・バンド。チープな音触ながら、そのテンションの高さといったら!! もう、ファストファストに80年代UK~USハードコアのラインを忠実にカオティックに展開。ポリティカルな歌詞と共に、崩れっぱなし、のたうち回りのサウンドにビビリまくりです。テクニックなんか関係なし。絶叫を身体全体で受け止めてください。