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第10回 ─ AESTHETICS

レーベル・ディスク・ガイド(1) ──エステティクス、とっておきの10枚をご紹介!!

連載
U.S. LABEL GUIDE
公開
2002/03/14   00:00
更新
2002/07/22   16:38
ソース
『bounce』 229号(2002/2/25)
テキスト
文/小林 英樹


THE LUNE
『On The Cutting Room Floor』
(1998)
記念すべきリリース番号#01。カラテにも参加しているジェフ・ゴダードが 在籍するバンド。トランペット、アコーディオン、ハーモニカも大活躍のアイリッシュ~トラディショナル・ミュージックはポーグスあたりを思い出させた りもして。身体がワクワク、ズキンズキン。めちゃくちゃ楽しいエステティクスのスタートです。すでにレーベル・オーナーであるケン・ダイバーの趣味の 良さと、前途有望な未来が確証されていたわけです。


THE SORTS
『The Hawaiian Bronco』
(1998)
レイン・ライク・ザ・サウンド・オブ・トレインズ、ジューン・オブ44、ブー 、ヒム……と、ワシントンDC~シカゴ・ラインではお馴染みバンドのメンツ によるスーパー・バンド。とはいっても肩のこらないインスト・スタイルは、 ジャズ、ダブ、ラテンなどのエッセンス満載で、のほほ~んと文句なく気持ちいい~。それでいてタイト&クールに攻められるのは、やはりハードコアから 培ってきた自由な精神があるからこそ。   


       
ICEBREAKER
『Dintant Early Warning』
(1999)
ニューヨークに住むアレキサンダー・ペアレスと、ロンドンに住むサイモン・ ブレイクよるデュオ。もともと2人はロンドンで高校のクラスメイトだったそ うで、その後ピアノ・マジックにも参加していました。今作はセカンド・アル バム。ジャケ・イメージそのままに、ごっついクールな電子の絡み合い模様。 宇宙と北極?それとも南極?柔らかに、時折厳しく風は流れていきます。ちなみに当初はアイスブレイカー・インターナショナルと名乗っていました。


33.3
『33.3』
(1999)
セントルイス州ニューへヴンにて結成。ラルトラと並ぶ看板バンド。ギター、 ドラム、そしてチェロという編成で、トラディショナルかつ現在の空気を吸い こんだスリリングなポスト・ロック・サウンドを提供してくれる。このファースト・アルバムではトリオ編成だけど、セカンド『Plays Music』では5人編成 となり、さらに音の深みを増している。そしてなんと、ジョルジオ・アルマー ニ、トランスワールド・スケートボーディングと楽曲提供の契約をしたって!


L'ALTRA
『Music Of A Sinking Occasion』
(2000)
個人的にも2000年ベスト・アルバム&新人賞に選ばせていただいた大傑作。 レーベル・オーナーのケン・ダイバーも在籍する4人組。冷たいドラムンベー ス・ナンバーから幕を開け、さらに冷たい唄心がしんなりとこれでもか、これ でもか……。それでも人肌に涙が伝わるのは、ケンをはじめとするメンバーの ピュアなハートが輝いているからこそ。ギャラクシー500からロウ、ダーティー・ スリーあたりのファンの方までおすすめします。  

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