さまざまなジャンルの音楽好きが、お題をもとに展開するミュージック・エッセイ・コーナー!!
【畠山美由紀 (port of notes)】
SPIRAL EXPERIENCEに参加し、チャリティー・シングルを制作したばかりの畠山さん。みなさんにとっても、12月24日にリリースされる本作が、なにかを考えるきっかけになれればと思います。
いまとなっては誰もが気付き始めているこの世界中のさまざまな歴史、策略、からくり。あまりにも知らなかったことが多すぎて、自分を恥ずかしく思ってしまうが、そうやってへこんでいる暇もない。結局、私たちにはあらゆることにおいて、真実の 100%を知らされることはほとんどないのだから、みずからが知ろうとしなければいけないし、いつもなにもできないという無力感に襲われるとしても〈考える〉ことだけはできるよね、と友人と語り合った。私たちが〈考える〉ということは、常に私たちにはなにも知らせようとしないで、私たちを太古の昔から利用し尽くしてきたごく一部の人間たちや、一人歩きしてしまった権力が怖れることであり、私たちの最大のチャンスなのだ、とも思う。96年の夏に録音されたこのアルバムを紹介したい。9組の名前、9組の音。若き情熱家たち(自画自賛か!?)が残した、仔猫にも勝るとも劣らないピュアな音の粒子。〈考えること〉と〈音楽〉を武器に、私はピースフルというものを天から引きずり降ろしたい。