ポルノグラフィティ、全国ツアー「18th ライヴサーキット“暁”」1月23日&24日に日本武道館2デイズにて完遂。アンコールで新曲“OLD VILLAGER”も初披露

昨年2022年8月3日に約5年ぶりとなるニュー・アルバム『暁』をリリースしたポルノグラフィティがアルバムを提げて9月から開催してきた、全国25ヶ所29公演を回る全国ツアー「18th ライヴサーキット“暁”」が、1月24日に日本武道館公演でファイナルを迎えた。最終日は、配信視聴チケットの販売に加え、全国各地の映画館でライヴ・ビューイングも実施され、会場のみならず全国のファンと共に最後の「暁」を迎えることとなった。
悪霊の館を彷彿とさせるセットに加え、禍々しい雰囲気のBGMで観客を迎え入れたなか、ポルノグラフィティのメンバーがドアを開いてステージへ。最終公演がいよいよ始まった。ライヴ1曲目からアルバム収録楽曲“悪霊少女”、“バトロワ・ゲームズ”と続き、3曲目ではドラマの主題歌になった“カメレオン・レンズ”を披露。3曲が終わり、序盤にもかかわらず会場の熱気は一気に増していく。岡野昭仁(Vo)は観客の反応に「ファイナルの空気になってるね」、新藤晴一(Gt)は「ライヴをしていくなかでみんなが曲に熱を込めてくれる」と話す。続いてポルノがデビューしてから24年間の楽曲の中から、“ネオメロドラマティック”、ライヴで初披露となる“プリズム”、人気曲“愛が呼ぶほうへ”と、音楽性や世界観の幅/歴史を感じさせる楽曲を立て続けに披露した。
その後“ナンバー”、“クラウド”、“ジルダ”とアルバムの楽曲が3曲続いたあと、ポルノグラフィティのライヴとしては珍しく観客に座ってもらい、2009年の東京ドーム公演以来となる“うたかた”をアコースティックで披露。続く“瞬く星の下で”は岡野の弾き語りから始まる本ツアーだけのアレンジ・バージョン。途中バンドがオールインすると、楽曲の世界観が余すことなく会場を包み、聴かせる音の響きに観客はどっぷり浸かった。
ライヴ中盤、岡野が「生きる屍となる準備はできていますか」と観客に問い掛け“Zombies are standing out”が始まる。ステージ上ではファイヤーボールが飛び交い、骨太なロック・サウンドと相まって会場は熱狂の渦に。そして続くはアルバム曲の“メビウス”。この楽曲は2021年のツアーで新曲として披露されていたのだが、アルバムのリリースを経てブラッシュアップされた姿で、再び観客の耳へ。さらに畳み掛けるように“証言”へとストーリーは進み、武道館のステージいっぱいに映し出された映像の中、エモーショナルに普遍的な愛の楽曲を届けた。
ライヴも後半に入り、アッパー・ゾーンへ。“アゲハ蝶”では声が出せない制約のあるなか、クラップや手を左右に振り会場の一体感は一気に高まる。会場の熱に呼応するように「今度はミュージシャンがファンキーな一体感を出すよ!」と“ミュージック・アワー”がスタート。観客も曲に合わせて手を上下左右に振るポルノグラフィティのライヴの代名詞のひとつである「変な踊り」、そして“VS”、“テーマソング”と立て続けに会場を巻き込み、一体感は最高潮に。
本編最後「今日のこの時間をみんなと共有して、ここに来る前よりも明日に明るい光が差すと信じています」と語り“暁”を披露。「暁」とはまだ闇の世界の状態、その先により明るい光があることを願い、魂のこもったパフォーマンスで本編は終了した。
アンコールでは「2023年新たな決意を見せる、僕らの続きを見せるという意味で新曲を聴いてください」と新曲“OLD VILLAGER”を披露。感情が爆発するようなギター・ロックの攻撃的な曲になればと岡野が語った通り、エモーショナルなサウンドが「予定調和」をぶち破れと言っているような、そんなエネルギーが伝わってくる。続いてポルノのパーティー・チューン“Century Lovers”で会場は大盛り上がりのなか、ラストは「アホになって出し切って帰ろう!」と“ジレンマ”を披露し、熱狂の中ライヴは終了した。
ライヴ中MCで「今回のアルバムの制作は届ける先にみなさんの顔がはっきり見えていたから迷わなかった。いつも温かく迎えてくれる全国のみなさんに本当に感謝です」(岡野)、「アルバムを作ったらツアーを回りたい。そしてツアーでみなさんが楽しんでくれている顔を見たらまた曲を作ってツアーをしたいと思う。こういうサイクルをこれからも続けていきたい」(新藤)とコメント。
配信視聴も実施しており、Twitterでも「#ポルノ武道館」など関連ワードが多数トレンド入りするなどSNSでも大きな盛り上がりを見せた。24年目を迎え、今なおファンと共に歩み続けているポルノグラフィティ。今年2023年の9月8日でデビュー25周年を迎えるが、まだまだ進化が止まらない彼らの今後に期待が膨らむ。




カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2023年01月27日 11:50












