Paul McCartney（ポール・マッカートニー）、ジャパン・ツアー最終公演が閉幕。「ナナナナ、ナゴヤ！でらサイコー！」

Paul McCartneyが、4日間にわたって行われた「フレッシュン・アップ・ジャパン・ツアー」の最終公演を11月8日にナゴヤドームにて開催した。

名古屋での初コンサートを祝うように、日中は快晴で暖かく10月並みの陽気となった。正午には、すでにグッズ売り場が100メートル以上の長蛇の列。1980年に幻となったPaulのバンド WINGSのジャパン・ツアーでは、2日間愛知県体育館でのコンサート日程が組まれており、今回悲願の名古屋公演となった。

19時直前、Paulがステージに登場。「ついに名古屋に」といった感じで、満員御礼37,000人で埋まった会場は大歓声に包まれた。“A Hard Day's Night”、“Junior's Farm”と立て続けに2曲演奏したあとに、「コンバンワ、ナゴヤ。タノシモウ。アタラシイキョク、フルイキョクヤルヨ」。“Can't Buy Me Love”のあとには「キョウモニホンゴガンバリマス」と話した。

新曲“Come On To Me”を披露したのち、「ナゴヤニキテウレシイ。キョウハサイゴノヨルデス」と語り、“Love Me Do”が終わると「名古屋ありがとう。今晩来てる人で名古屋に住んでる人は？ 名古屋から来てる人叫んで」という場面も。「ツギハシンキョクダガヤ」と“Fuh You”を演奏。“Hey Jude”では、コーラスのときに「NA」のボードを観客が上げることも多いが、この日は「NA goya」の文字も多く見受けられ、ポールが「ナナナナ、ナゴヤ！」と応えた。

観客にあらかじめ色紙が配られており、アンコールでそれをお面のようにつけると、ステージ上のPaulからは赤い文字で「Japan Loves Paul」のメッセージが送られるようになっていた。11月20日の妻ナンシーの誕生日を少し早めに祝ってか、「誕生日の近い人がいる。みなさんに捧げます」とアンコールには今回の日本ツアーで初めての曲“Birthday”を演奏した。

ホーン・セクションを加え、コーラスを強化するなど、今回のコンサートを観た人には如実に感じられた「フレッシュン・アップ」。次回のツアーではきっと新たなことに挑戦してくれるに違いない。

最後は、中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」の人形と花束を手に、「ありがとう。愛してる。最高の時間だった。美しい国で、大好きなんだ。また戻ってくるね」と言って日本ツアーを締めくくった。