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ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬、“満月の夕”のセルフ・カヴァー音源公開

 


ソウル・フラワー・ユニオン

 

ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が、“満月の夕”のセルフ・カヴァー音源をバンドのオフィシャルサイトにて公開している。

“満月の夕”は、彼らが95年に起こった阪神淡路大震災の際に、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット名義で慰問ライヴを行った経験をもとに書かれたナンバー。共作者の山口洋がヒートウェイヴで録音したヴァージョンや、神戸出身のガガガSPらによるカヴァーでも知られている。このたび公開されたのは、中川が現在制作中のアコースティック・ソロ・アルバムのために、バンドメイトの伊丹英子と共にレコーディングした音源で、まだラフ・ミックスの状態ながら、Twitterなどで被災者からのメッセージを読むなかで急遽公開を思い立ったという。

中川は「被災した人たちの心痛、無念、不安…を思うと、胸が痛みます。そして、被災地の方々からの言葉、ブログ等でメッセージを発している人たちの言葉に、被災していない俺自身、勇気づけられています。今、無力感に苛まれる自分自身を責めるのではなく、いたわり合い助け合う気持ち、相手を思いやる気持ち、心だけでもまず繋がっていくことが大切だと思います」とコメント。伊丹も「阪神淡路大震災の時も、あの寒さの中、たき火を囲み、手を取り合って立ち上がってきました。みんながあなた方と共にいます。阪神淡路大震災の中で生まれたこの〈満月の夕(ゆうべ)〉が、それぞれの記憶の中で、強い命の繋がりを生むことを願っています」とのメッセージを寄せている。

カテゴリ : ニュース

掲載: 2011年03月16日 14:00

更新: 2011年03月16日 14:00