ブルースの女王、KOKO TAYLORが死去。享年80歳
シカゴ・ブルースを代表する女性ブルース・シンガーのココ・テイラーが、6月3日に地元シカゴの病院にて息を引き取った。享年80歳。彼女は5月17日に胃腸出血の手術のため入院し、術後の経過を看るために病院で療養を続けていた最中だった。
〈Queen Of The Blues〉と呼ばれるほどの力強い歌声で知られる彼女。1960年代より音楽活動に携わり、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、ジュニア・ウェルズ、バディ・ガイといった面々とともに長年に渡ってシカゴ・ブルースを支えてきた。ロック・ミュージシャンからの支持も得て、ロバート・プラント&ジミー・ペイジと共演したこともある。老境を迎えても音楽活動からは身を退かず、今年5月9日にメンフィスにて行われた〈Blues Music Awards〉の受賞式では、〈Traditional Blues Female Artist Of The Year〉を受賞。これを記念して“Wang Dang Doodle”を歌ったのが、彼女の最後のパフォーマンスとなった。
ココ・テイラーの歌声は、今後も時を超えてブルースを愛する人々の胸を揺さぶり続けるだろう。謹んでお悔やみ申し上げます。







