PEARL JAMが米ディスカウント・チェーン〈Target〉と契約。ニュー・リリースや独自CMなどの展開を予定

　ブレンダン・オブライエンをプロデューサーに迎えてニュー・アルバムを制作中のパール・ジャムが、本作をアメリカの大手ディスカウント・チェーンである〈Target〉のもとよりリリースすることを発表した。

　〈Target〉は、全米にネットワークを持つ〈Walmart〉や〈BEST BUY〉と並ぶ大規模チェーン。プリンスの3枚組ニュー・アルバムを格安でリリースし、大きな話題を呼んだのも記憶に新しい。ファンクラブを通じてオフィシャル・ブートレッグを限定発売するなど、長年にわたり独自の販売ルートを築いてきたパール・ジャムと〈Target〉の組み合わせは意外に思えるが、バンドのマネージャーは「ただファンのことを考えてパートナーを選んだ結果、〈Target〉と組むことになった」と説明している。〈Target〉が販路を持たない国外でのリリースについては、〈Universal〉が担うことになるそうだ。

　このビッグ・ディールにあわせて、バンドは地元シアトルのライヴ・ハウスにてキャメロン・クロウ監督のもと〈Target〉のためのCMを撮影。こちらでは“The Fixer”というタイトルの新曲が使用されるとのことだ。さらに本日、有名TV番組「The Tonight Show」にて、リイシューされた『TEN』の楽曲とあわせてこの新曲を披露する予定となっている。

　ニュー・アルバムは現段階では『Backspacer』と仮のタイトルがつけられており、今年初秋に発表予定。“The Fixer”も先行シングルとして7月に解禁されるとのこと。新たな展開を見せるパール・ジャムに、要注目だ。