JAY-Zが名門〈Def Jam〉を正式に離脱

　CEOとしてヒップホップの名門〈Def Jam〉を走らせてきたジェイ・Zが、同レーベルからの離脱を正式に発表した。

　ジェイ・Zは、昨年に最大手のプロモーター〈Live Nation〉と契約したことを明らかにしており、その契約額はおよそ1億5千万ドル（約150億円）にも上ると言われていた。〈Def Jam〉との間にはアルバム1枚分の契約が残っていたそうだが、彼は約500万ドルでそれに手を打ち、名実ともにレーベルを離れることになった。今回の一件について、ジェイ・Zは「心から言おう。〈Def Jam〉との仕事はユニークで充実したものだったし、彼らのことは本当にリスペクトしている。おれたちはいつだってファミリーだ」と語っている。

　〈Live Nation〉との本格的な初仕事は、完成が報じられらながらも発表が先延ばしにされ続けてきたニュー・アルバム『The Blureprint 3』のリリースになると見られている。このアルバムは、バラク・オバマ大統領の就任によって新たな局面を迎えたアメリカに、ジェイ・Zが正面から向き合った力作に仕上がっているとのことで、2009年最も期待されている作品の一つである。新天地での彼の活躍に注目だ。