サニーデイ・サービス @ SUN STAGE
防寒着なしでは手がかじかむほどに、冷え込みもピークに達した午前3時。サポートに新井仁(ギター)&高野勲(キーボード)という気心の知れたメンバーを加え、今年の〈ライジング〉のラインナップのなかでもハイライトと言える3人組、サニーデイ・サービスがメイン・ステージに登場した。
セットは“baby blue”からスタート。今回は約8年ぶりとなる再結成ライヴだが、何の気負いも感じられないリラックスしたパフォーマンスだ。田中と曽我部によるハーモニーはこんなに美しかったんだなぁ、丸山は相変わらずシンプルなドラムを叩くんだなぁ、そして、〈キング・オブ・メロウロック〉の原点はやっぱりここなんだなぁと……蜜のようにとろりと甘いロックンロールを聴きながら、しみじみと思う。
「どうも、サニーデイ・サービスです。ご無沙汰しております」。
“恋におちたら”に続いたMCで曽我部がそう挨拶すると、観客は温かな歓声で応える。感激で泣き出しているファンもいて、筆者も思わずもらい泣きしそうになってしまった。
ラストを飾ったのは、編集部の予習対談でも話題にのぼっていた“サマー・ソルジャー”。感動的なフィナーレ! ……と思いきや、「もう1曲演ってもいいですか?」と、曽我部がひと言。そしてオーラスとして披露されたのは、名盤『東京』の最後におさめられている小品“コーヒーと恋愛”だ。曽我部の歌、田中のコーラス、丸山のカズーのみで会場中をほっこりとした空気で包み込み、ステージは終了した。「ありがとう」と言って去るメンバーに向かって、客席からも「ありがとう!」という声が上がっていたのが印象的だった。
(土田真弓)
RISING SUN ROCK FES. 2008 in EZO サニーデイ・サービス セットリスト
1. baby blue
2. 恋におちたら
3. NOW
4. 月光荘
5. 旅の手帖
6. ここで逢いましょう
7. 白い恋人
8. 週末
9. サマー・ソルジャー
10. コーヒーと恋愛
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