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50セントとGユニットが、因縁のゲームを標的に?

Gユニット名義による5年ぶりのセカンド・アルバム『Terminate On Sight』を目前に控え、またしても50セントの周辺が騒がしくなってきた。そもそも同作のUSリリース日は6月24日と発表されたいたのだが、ゲームのサード・アルバムにして引退作とされる『L.A.X.』も同日のリリースを設定してきたのだ。言うまでもなく、ゲームはメジャー・デビューに際してGユニットに加入し、ファースト・アルバム『The Documentary』(2005年)のリリース後に50とのビーフを勃発させた、Gユニットにとっては因縁の相手である。この件に関して50セントは〈ゲームの側がリリース日を延期するだろう。俺が聴いた感じだと、あっちのアルバムは大した内容じゃないからな。それにゲームとはまだ契約が残っていて、アイツの作品が売れると俺にもカネが入ってくることになってるから、わざわざ争うことはない〉と期待どおりのコメント。また、〈ゲームはウェストコーストの出身だから、ヘタすると東西抗争にも発展しかねないぜ〉と不穏当な発言も残している。

ただ、それ以外にも同日リリースされるネリーの『Brass Knuckles』やスリー6マフィア『Last 2 Walk』を意識してか、結果的に『Terminate On Sight』は7月1日、『L.A.X.』は7月8日にリリース日を再設定する措置が取られ、両陣営の同日発表はとりあえず回避された形となった。しかしながら、昨年9月にカニエ・ウェストとの同日リリース対決を仕掛けることによって互いのセールスを伸ばすことに成功した50セントだけに、この後もプロモーション・スタントを仕掛けて楽しませてくれることは間違いない。一方、この件に関してのゲームの反応は届いてきていないが、『L.A.X.』を最後にラッパー稼業から引退するという意志に変わりはないようだ。(レポート/bounce)

掲載: 2008年06月04日 21:00

更新: 2008年06月04日 21:10