NYノーウェイヴを代表する伝説的バンド、TEENAGE JESUS & THE JERKSが30年ぶりに再結成ライヴを行なうことが決定
1970年代末にニューヨークで興ったポスト・パンク・ムーヴメント<ノーウェイヴ>を代表する、リディア・ランチが率いた伝説的バンド、ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークス(以下、TJ&TJ)が1夜限りの再結成ライヴを行なうことが明らかになった。
これは、音楽ライターのバイロン・コリーとサーストン・ムーアが共同執筆したノーウェイヴ本「No Wave: Post-Punk. Underground. New York. 1976-1980」の出版記念ライヴとして、6月13日にNYのニッティング・ファクトリーで2公演が予定されているもの。今回の再結成に参加するのはリディア・ランチと、現在はニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのドラマーとして活躍するジム・スクラヴノス、そして名前は伏せられているが元TJ&TJに在籍していたベーシストの3人で、これは1979年の解散以来はじめてのライヴになる。
TJ&TJは、当時16歳だったリディア・ランチを中心に1976年に結成され、ジェイムス・チャンスやフリクションのレックらがメンバーとして参加。1978年には、ブライアン・イーノの企画によるコンピ盤『No New York』に、コントーションズやアート・リンゼイのDNAらと共に楽曲が収録されて、異様な緊迫感を湛えたアヴァンギャルドなパンク・サウンドが、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えた。
ヤー・ヤー・ヤーズら新世代のポスト・パンク勢からの支持も厚く、今年6月にはコンプリート・レコーディング集がリリースされる予定と、再評価の機運がますます高まるなかでの今回の復活は、ファンならずとも必見のライヴとなることは間違いなさそうだ。







