大阪シーンを活性化させる手作りサロンがオープン!(from OSAKA)

2005年からライヴハウスの閉店が相次いでいた大阪ですが、明るいニュースをひとつ。フォークからサイケまで、濃度の高いインディー・バンドが集うことで知られたライヴハウス〈ハードレイン〉の元スタッフである伊藤せい子さんが扇町に〈ムジカジャポニカ〉なる店をオープンした。

「京都の〈拾得〉や名古屋の〈得三〉みたいに、ごはんやお酒を楽しみながらおもろい音楽に出会える店がやりたい」(伊藤さん：以下同)との思いから、ダイナー風の大テーブルを配した空間にはミニ・ステージを設置。大阪バンド・シーンの名物アネゴを慕って、壁塗りはヒトリトビオ、ドラム・セットをははの気まぐれ、モニターはラボリボルバー、包丁はハンバートハンバート……てな具合に、内装設備も縁のあるバンドマンが全面協力。早くもニプリッツのヒロシ、アベジュリー、ゲントウキ、ふちがみとふなと、豊田道倫など、ヒトクセある面々が見参している模様なのです。Acid Mother Templeの津山篤とあふりらんぽのオニのソロ対決〈ムジカでお見合い〉なんてコアな企画も、「やるほうも観に来るほうも気張らなくていい」と小バコならでは。ライヴは現在土日のみ。平日は飲み屋として営業しており「全然違うジャンルのミュージシャン同士がココで意気投合して対バンすることもある」そう。ランチタイムには名物チキンカレーを目当てに界隈のOLも足を運ぶ、オール・ウェルカムな居心地の良さもイイ感じ。(レポート／井口啓子)